腕を使わず下半身の回転で振る

★ダウンスイングの際の体の使い方

2010.12.16


(1)ヘッドを腰の高さまで上げる【拡大】

 ゴルフの上達には、スイングの仕組みと、体の動かし方をしっかり理解することが重要です。今週は、桑田流の“肝”となる、クラブを上げて、下ろす際の体の使い方をレッスンします。ポイントは「腕を使わない」こと。まずは、基本的な体の使い方をわかりやすく説明しましょう。

 アドレスの状態から、グリップエンドとクラブヘッドが腰の高さになるまで真上に上げ(写真〔1〕)、そのまま上半身を右へ捻ります(同〔2〕)。ヘッドが右へ90度回るぐらい捻った後、両手をグリップエンドからシャフトに持ち替えてください(同〔3〕)。この状態なら、両腕を使いたくても使えません。

 そこから下半身を使って左へ90度戻します(同〔4〕)。すると、フェースは目標方向に正対するはずです。両手を再びグリップに持ち替え、ヘッドを下げて地面につければ、インパクトの形になります(同〔5〕)。

 つまり、ダウンスイングでは上半身の動きは不要。下半身を捻るだけです。上半身と下半身は腰でつながっています。下半身を左へ回せば、上体もこれに引っ張られ、左へ回るのです。

 この動きが理解できたら実際にクラブを振ってみましょう。上体を右へ90度捻るイメージで、グリップエンドが腰の高さにくるまでクラブを上げます(同〔6〕)。そのまま、下半身を使ってクラブを下ろすと(同〔7〕)、勝手にインパクトの形になります。グリップエンドは左ももの付け根を指し、グリップがヘッドより遅れる「ハンドバック」の状態になることに気付くはずです(同〔8〕)。

 これが、桑田流の理想形。多くの指導書が書いている体重移動を使ってハンドファーストでインパクトを迎える理論では、振り遅れの原因となります(同〔10〕)。腕を使って振るのでなく、下半身を回転させることで、理想のインパクトの形ができあがるのです。

 このとき両肩が開かないように注意しましょう。アマチュアはダウンスイングで右肩がボール方向へ突っ込みがちですが、これでは軸がズレ、ダフリやトップにつながります。ダウンスイングで上体を使わず、下半身を使って振れれば両肩の開きは抑えられます。

 多くのレッスンでは、「フォローが大事」といいますが、私の考えではインパクト直前のクオーター(スイングの4分の1)の部分の方が重要です。なぜなら、正しい動きでクラブを振り下ろせば、意識しなくてもフォローは自然に完成するのです(同〔9〕)。

 この動きをマスターにするには、SWなどの短い番手で、グリップエンドが腰の高さぐらいの振り幅でボールを打つのが有効です。腕でなく下半身の回転で振る−この意識を強く持って練習に取り組みましょう。

 【協力】ゴルフアカデミー EAGLE18(東急田園都市線・南町田駅から徒歩1分)

 ■桑田 泉(くわた・いずみ) 1969年11月25日、大阪府生まれ、41歳。小学4年から野球を始め、85年に2歳年上の兄・真澄がいるPL学園高に入学。外野手として高校3年時に甲子園春夏制覇。青学大へ進学し、東都リーグ2度優勝。卒業後、ゴルファーを目指し、24歳で単身渡米。レッドベターゴルフアカデミーで3年間修行した後、2000年「よみうりオープン」でツアーデビュー。04年PGAティーチングプロA級取得。07年に「ゴルフアカデミー EAGLE 18」を設立。

 

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