“新K−1”を国際統括機関に

2011.07.29

 先日、本欄でK−1の分裂危機をお伝えしたが、早くも次の動きが聞こえてきた。

 ファイトマネー未払いからK−1との決別を表明していたはずの外国人選手関係者が、「来年、K−1を買い取るといっている新組織に参加する」と漏らしているのだ。

 この関係者によると、海外の有力格闘技興行をプロモートしてきた団体が、K−1の新たな主催者となるため関係者と交渉中で、並行して各方面の選手にも水面下で参加を打診してきているのだという。

 「最近のK−1に参加していたトップファイターのほとんどは、この新しい組織に参加するだろう」と同関係者。

 そこでカギを握るのはK−1創始者の石井和義氏だ。石井氏は来年から“新K−1”ともいえる新たなワールドカップ組織を立ち上げ、早ければ8月にも発表すべく準備しているが、どうやらこれとリンクしているのが前述のプロモーターの動きのようなのだ。

 問題は、新たにK−1を引き継ぐとしても、現K−1には多額の負債があるとされる部分だが、前出の外国人関係者は「新しい組織は興行のプロモート主体ではないから、名前はK−1でも谷川氏のところとは関係ないものになると聞いた。もっとスケールの大きなことをやるってね」と話している。

 関係者の話を総合すると、石井氏のワールドカップ構想は「国際K−1連盟」という形でルールやチャンピオンシップなど競技部分についての管理は行っていくが、興行に関しては各国のプロモーターに委ねる形態とするようだ。

 実はある日本の元有名選手もこの新K−1に協力する意思を固めており、「信頼のおける石井さんのために働きたい」とその構想の断片を話す。

 「今までK−1は小さな一企業が、興行の収支とか日本のテレビ局とのやり取りとか全て運営したために、目先のことで振り回され、自転車操業になっていたと思うんです。でも、新K−1はプロだけでなくアマも含めた統括機関で、各国のプロモーターを束ねる役目なので、経営の心配はありませんし、何よりK−1ルールをこの先もずっと残していけます」(元選手)

 目標とするのはオリンピックでいうIOCのような機関だという。

 一時は消滅危機もささやかれたK−1だが、一転して大きな動きを作り出そうとしている。 (ジャーナリスト・片岡亮)

 

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