“UFC”チケット販売が伸び悩むワケ

2012.01.27


柔道から転向の秋山も36歳の高齢ファイターだ【拡大】

 11年ぶりに再上陸するUFC日本大会のチケット販売が伸び悩んでいるという。

 2月26日に約2万人収容のさいたまスーパーアリーナで開催される「UFC144」は、関係者によると「約1万3000枚が売れている」というが、実はその半数以上が関連企業による買い取り分だという話がある。

 専門誌記者によると「日本開催にこぎつけたのは大手広告代理店で、条件として最低限のチケットをUFCから買い取り、それを取引先の各企業に引き取ってもらった」のだという。

 「UFCも広告代理店も低いリスクで興行を開催できるので好都合。大きな収穫が見込めないとなれば、無駄なプロモーションも仕掛けないので、プレイガイドの販売も進まない」(同記者)

 まるでダメ元で開催しているようにも聞こえるが、発売から1カ月以上を過ぎた1月22日調べで、チケットは10万円のVIP席を除き、3万4000円のリングサイド席から6000円弱の最安値席まで余裕で購入が可能な状態だ。本国ラスベガスをはじめ海外大会では即日完売が通例となっているのと比べれば、出足の悪さは否めない。

 K−1の活動停止で大ピンチの日本格闘技界にとって、世界的な成功を収めるUFCの日本開催は人気挽回の起爆剤に期待されるが、UFCの一般的な知名度の低さと朝10時という開催時間のせいか、盛り上がりは今ひとつだ。

 「広告代理店の関係者は“有名タレントを観戦させるなどして盛り上げる”と言っていましたが、その手法で人気が出るならK−1は低迷していませんよ」(同)

 開催約1カ月前となった現在も強力なプロモーションが展開された様子はなく、このままでは熱心な格闘技ファンの関心しか集められない。

 「そもそもUFCは34歳以下の若い男性をターゲットにした戦略が成功したもので、選手の平均年齢も20代後半。でも、日本では昔プロレスファンだった中年層が多く、日本人の主力選手も秋山成勲が36歳、山本KID徳郁が34歳と高齢気味。UFCの目指すところと噛み合っていない印象」(同)

 仮に日本大会が成功を収めたとしても、毎月のように開催されるわけではなく、UFC人気を定着させるまでのハードルは高い。選手や関係者からも「UFC日本大会はこれが最後かもしれない」という声が囁かれている。(ジャーナリスト・片岡亮)

 

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