東京マラソンに元ボクシング王者が挑戦!

2012.02.03


ロードワークはボクサーにとってお手のもの? 昨年の東京マラソンを走る尾崎氏【拡大】

 2月26日に開催される東京マラソンに、プロボクシング元日本バンタム級王者の尾崎恵一氏(48)が出場する。

 元世界王者・薬師寺保栄とも対戦経験を持ち、現在はボクシングライターとしても知られる尾崎氏の参加は今回で3度目。

 昨年度はボクシングの亀田兄弟や総合格闘技の桜井マッハ速人ら現役選手も“芸能人枠”と呼ばれる特別ゲストで参加し5〜6時間かけて走ったが、尾崎氏は一般抽選で出場し、2時間54分27秒のサブスリー(3時間未満)を記録した“本気ランナー”だ。

 昨年5時間台だった亀田興毅については「本気でやったら体を痛めるので現役選手は仕方ない」と尾崎氏。昨年のホノルルマラソンを4時間48分17秒で走った元世界王者・内藤大助にも「テレビで見たらペースを考えないで走っていて、フラフラになってゴールする姿を番組用に見せていた印象。内藤がちゃんと走ったらもっと速い」と先輩らしくフォローした。

 尾崎氏がマラソンを始めたのは1991年の引退後からで「途中やめてしまったこともあって、2002年、駅伝に参加したときは練習でもヒザがガクガクして体の衰えに驚いた。でも、本番になったら思ったより走れたので本気になった」という。

 08年に44歳でサブスリーを達成し、昨年10月の新潟では東京マラソンを11秒上回る自己ベストを出した。

 「元ボクサーの多くがボクシングほど夢中になれるものがないというけど、達成感は同じ。マラソンは記録が数字としてハッキリ出るし、絶対に負けられないと気負うボクシングより気楽にやれるのも楽しい」(尾崎氏)

 そんな尾崎氏がマラソンに取り組んで以降、ボクシングを見る目も変わったという。

 「ボクシングに応用できる技術がたくさんあって、スポーツに垣根はないと思った。走るフォームからヒントを得て、パンチを打った逆の手を内側に引き締めるとスピードが増し、“この瞬間だ”というときに打てるようになる。先日、若い東洋チャンプを誘って学ばせたら、目からうろこが落ちたと言われた。体のバランスの良し悪しも分かるようになる。現役で最も良いのは世界王者の西岡利晃と内山高志」(尾崎氏)

 全国で年齢別に出るランキングで、尾崎氏は昨年47歳で57位。「50歳までは記録を伸ばせると思う。2時間50分を切りたい」と目標を掲げる。リングを降りても現役アスリートとして走り続ける。(ジャーナリスト・片岡亮)

 

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