倉本昌弘氏が選手会長に復帰した理由

2012.03.16


日本ゴルフツアー選手会理事会で12年の会長に選出された倉本氏(中)。副会長には石川遼(左)、宮里優作(右)ら7人が選ばれた【拡大】

 今回から3回にわたり、今年度、13年ぶりにJGTO(日本ゴルフツアー機構)選手会長に復帰された倉本昌弘プロにお話をうかがいます。倉本プロはなぜ、JGTOの会長を引き受けたのか?

 湯原 まず、最初にお聞きしたいのは、JGTO選手会長に就任された件。いったい何があったんですか?

 倉本 皆さんビックリされていると思うのですが、実は私もビックリしていましてね(笑)。その経緯について簡単に説明すると、JGTOの小泉直会長が今年度で退任されることになり、新たな会長を迎えなければいけなくなった。そこで、できればいろいろな事情が分かっている倉本さんにやってもらえないだろうかと頼まれたのがきっかけだったんです。

 湯原 まあ、過去にも長きにわたって選手会長を務めているわけだし、そもそもJGTOの立ち上げの際にも倉本さんが中心にいたわけですからね。

 倉本 それともうひとつは、ここ1、2年、選手たちの間で不満が広がっていましてね。たとえば、試合数が増えないことやトップオフ(獲得賞金の一部をJGTOに納める制度)について。さらにいえば、ファンとの交流や広報活動についてももっとこうしてほしいという意見が出ていた。そういった問題も、「倉本さんを中心に解決してもらえないだろうか」という意見があったんで、じゃあやりましょうと。

 湯原 難しい問題ばかりですが、具体的なプランはあるのですか?

 倉本 ひとつの例を挙げれば、試合数を増やすためのスポンサー対策として、プロアマの改善を掲げています。今、レギュラーツアーでは水曜日にやるというのが半ば常識になっているわけですが、これを試合が終わってからの日曜日(この場合、最終日は土曜日になる)や月曜日にしてもいいんじゃないかと。そうすれば、選手もリラックスしてプレーができ、アマチュアの皆さんとの会話も弾むはず。また、最終日の翌日にプロアマがあるということになれば、試合が終わって急いで帰る必要もなくなるから、ゆっくりとサイン会ができるし、状況によってはレッスン会を開くこともできる。

 湯原 スポンサーサイドも、日曜日にプロアマをやるということになれば、より多くの人を呼べるでしょうからね。

 倉本 ただね、本当のことを言うと、実はプロアマは水曜日でいいと思っているんですよ。選手みんなが、もっと必死にプロアマに取り組んでくれれば…。

 湯原 選手にしてみれば、どうしても次の日から始まる試合のことが気になって、アマチュアの皆さんと和気あいあいというわけにはいってなかったですからね。

 倉本 そのあたりの事情はよくわかるけど、プロゴルファーにとってプロアマは大切なイベント。僕としては、選手たちに、「プロアマのためにその日は1日空けています」というくらいの気持ちを持ってほしいと思っているわけで、それが水曜日でもできるというのなら、別に日曜日や月曜日にやらなくていいと思っているんですよ。

 湯原 つまり、問題提起の意味も含めて、プロアマ日曜日案、月曜日案を出しているということですね。 (来週に続く)

 ■湯原信光(ゆはら・のぶみつ) 1957年、東京都杉並区生まれ。日大卒。日本ジュニア、日本アマ優勝。ツアー通算7勝。岡藤ホールディングス所属。

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