強い巨人作った旧多摩川グラウンド “基礎”の大切さを改めて実感!

2013.05.17


視察に訪れた長嶋茂雄終身名誉監督(中央) =9日、東京都大田区の旧多摩川グラウンド【拡大】

 

 思わず“うまい!”って思った。後見人の演歌の大御所、細川たかしも「最近では珍しく歌うまいでしょ?」。『三味線渡り鳥』(テイチクレコード)でデビューする、杜このみ(24)のデビューイベントをのぞいた。透き通った声、しっかりと音符を刻み、それでいて流れるような歌唱に“歌力”を感じた。

 4歳から習った民謡で徹底的に基礎を鍛えた。日本の歌を世界に広める活動として、米ニューヨークのカーネギーホールの舞台にも立った。低迷する演歌歌謡もちょっと聴いてほしい。

 最近は、見てくれでデビューしちゃう歌手が多い。多少、音がずれてもミキシングで何とでもなる。ステージは口パク? ま、消えていくのも早いけど…。やはり基礎は大切である。

 スポーツ界でも先週、その“基礎”が話題になった。国民栄誉賞を受賞した長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(77)が、旧巨人軍多摩川グラウンドを訪れた。いわずと知れた、強い巨人の基礎を作った鍛錬場だ。

 担当記者のころ、数え切れないくらい通った。後楽園球場でナイターがあるのに、昼前は多摩川で打ち込む。アニメ『巨人の星』で、不振の選手がいると川上哲治監督が決まって言う。

 「多摩川に行け!」

 2軍落ちや、徹底的に鍛え直してこい−という意味だった。

 印象に残っているのは王貞治さん(72)=現ソフトバンク球団会長。1時間以上もボールを打つことがあった。1分間に5、6球だから少なくても300球は打った。投手は3、4人。

 「元気で力いっぱいバットを振っているようでは、本当じゃない。究極に体が疲れたときに、力が抜けて自然体の理想のフォームになるんだよ」

 無心で打撃練習をする王さんの姿を何度見たことか。世界記録の868本塁打は鍛錬、基礎力から生まれたのである。柴田勲さん、高田繁さんらV9戦士、後には中畑清横浜DeNA監督や原辰徳監督も。巨人は心底、強かった。

 基礎の大切さってのをつらつら書いてきたが…。ゴルフ好きの拙稿、たまにトーナメント取材に行くと、相変わらずプロに「練習しないで簡単に飛ばせるコツない?」。返ってくる答えはいつも一緒。「そんなの、あるわけないでしょ!」

 そうすよ、ネ…。(産経新聞特別記者・清水満)

 

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