日本ゴルフツアー選手権・小平智 飛んで曲がらないドライバー  

2013.06.30


ポーカーフェースで頂点に立った小平【拡大】

 小平智はアマチュアのジュニア時代から注目を集めていた。駒場学園3年生で日本ジュニアゴルフ選手権2位、日大に進学して1年生で日本アマ2位、さらに2年生時にはアマチュアとして出場したチャレンジツアー競技(GMAチャレンジトーナメント)で優勝をさらうなどの活躍が続いた。そして、その12月には、大学を中退してプロに転向する。

 大学1年生時は、まだ細身だったが、ナショナルチーム入りしてからトレーニング方法を教えられて、筋肉質のアスリート体形へと変貌を遂げていった。自他ともに認めるトレーニングマニアである。

 その体形は、よく松山英樹と比べられる。身長は181センチの松山に対して2歳上の小平は172センチと小柄であるが、臀部や太腿、そして背筋や上腕部など大きな筋肉の発達具合は、よく似ている。スイングを支える体幹部の強さは、ウエアの上からでも容易に見てとれる。

 大学1年生時に280ヤードだったドライバーの平均飛距離は、大幅に向上し、しかも安定性を増した。飛距離とフェアウエーキープ率をポイントで算定するトータルドライビング部門でツアー4位。つまり、ツアーで最も飛んで曲がらないドライバーショットを打ち出す選手の1人ということになる。もちろん、それが小平にとっての最大の武器になっている。

 トーナメント中でも4キロほどのランニングは欠かさない。ツアー選手権の初日に6アンダーで迎えた17番からの上がり2ホールを連続ダブルボギーとしたときには、「フラストレーションを解消させるには、走るのが一番」と宿泊していた水戸市内のホテルから雨の市内へと走り出し、いつもの倍近い距離を走り続けた。そして、2日目には64の快スコアをたたき出してトップグループに急接近し、初優勝への夢に大きく前進したものだった。

 さて、飛んで曲がらないドライバーショットだ。そのポイントは、どこにあるのだろう。アマチュアにとって、小平ほどのトレーニングを積むのは難しいだろう。もう少し省略してのコツはないだろうか。小平は、こう言う。「体幹部を鍛えるのと同じようにスイングの心臓部を鍛えるのが大切だと思います」と−。具体的には、どんな練習をすればいいのか。スイングの心臓部とは?

 グリップが右腰から左腰の高さになる範囲。これがスイングの心臓部だという。いわゆるハーフスイングの大きさと思えばいい。この幅のスイングを繰り返すことで、心臓部が鍛えられる。

 ドライバーである必要はない。それよりも重量のあるサンドウエッジ(SW)でソールをかなり浮かせて構え、素振りを繰り返す。それも連続素振りが効果的だ。慣れてきたら、連続動作をできるだけ速くしていく。往復10回を1セットとして2セット。自宅でできる。そして、飛距離アップにも方向性の安定にも絶大な効果をもたらすエクササイズになる。

 ■小平智(こだいら・さとし) 1989年9月11日、東京都生まれ。10歳でゴルフを始め、アマ時代に日本ジュニア、日本アマ2位、GMAチャレンジトーナメント優勝など。日大を中退し、2010年12月にプロ転向。11年4月の「つるやオープン」でツアーデビュー。これまでの過去最高位は今年5月の「日本プロ日清カップ」5位。今季獲得賞金4274万2400円でランク2位。172センチ、70キロ。

 

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