平成のライバル物語紡がれるか 遠藤VS大砂嵐 期待される栃若、柏鵬時代の再来

2014.03.18


遠藤は大逆転でライバル大砂嵐を破った【拡大】

 ライバル物語はこうやって紡がれていくのかもしれない。遠藤(23)と大砂嵐(22)と言えば、栃若と柏鵬のように、近い将来、競い合って大相撲界を背負って立つ器と目している関係者は多い。とりわけ大砂嵐の周辺は遠藤に対する対抗心が強く、去年の秋場所、1場所遅れで入幕した際、世話人の友鵬はこう尻を叩いている。

 「遠藤は日本人力士のホープだ。だから遠藤と並び立ったとき、外国出身のお前は必ずヒール(悪役)になり、逆風にさらされる。それをできるだけ和らげるためにも言動には十分気をつけなくちゃいけない。みんなに愛される力士になれ」

 師匠の大嶽親方(元十両大竜)は、今でも大砂嵐が敬語の使い方などを間違えると厳しく叱責する。その奥に遠藤の姿があるのだ。

 これまで2人の対戦は幕下、十両、幕内で1回ずつあり、大砂嵐の2勝1敗。先場所は部屋の創始者でもある昭和の大横綱、大鵬さんの命日で、場所入り前、遺影に手を合わせて必勝を祈願し突き落としで勝っている。

 こんなに一方的に追いかけられ、ライバル視されては、気持ちのいいものではあるまい。が、それをいかにも遠藤らしく持って生まれた相撲センスで吹き払った。相撲の流れは、初日から負け知らずで勢いに乗る大砂嵐のものだった。いきなり左四つ。右上手を取り、遠藤に上手を許さない。機を見てひきつけ、寄って出たところを、遠藤が右からきわどく突き落とすと、大砂嵐の体がわずかに早く落ちた。

 「ああなったら我慢。動くタイミングを待っていた。(突き落としは)中途半端ではなく、思い切ってやった。勝ったなと思いました」

 4連勝で4勝4敗の五分にこぎつけたこともあって、遠藤の表情は涼しげだった。本当に上位初挑戦勝ち越しがあるかもしれない。大砂嵐にとっては痛恨の負け。また遠藤への対抗心が一段と燃え盛るはず。次の闘いが楽しみになってきた。 (大見信昭)

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。