大砂嵐 ラマダンパワーも大関にはペコペコ

2014.07.17


稀勢の里(右)に善戦も大砂嵐は寄り倒された【拡大】

 エジプト出身でイスラム教徒の大砂嵐(22)に辛い季節がやってきた。先月末から、日の出から日の入りまで食事はおろか水も飲めないラマダン(断食月)に入った。

 明けるのは今月末。名古屋場所は場所前の稽古からモロかぶりで調整ペースも大幅ダウン。「初めて横綱大関と当たる地位(西前頭3枚目)なので目の色を変えてやらなくちゃいけないんだけど、水も飲めないんじゃ、やれとは言えなかった」と世話人の友鵬さんはため息をついた。

 しかし、空腹はマイナスばかりではない。かつて平幕優勝をやってのけた貴闘力(元関脇)は「腹が減ると神経が冴え、闘争心も沸く」と、ワザとお腹をペコペコにして土俵にあがった。

 空腹のおかげで大砂嵐の破壊力もアップ。初日、玉鷲を左からの張り手一発で土俵に這わせたことでもわかる。

 ラマダンパワーの真価が問われる横綱大関戦がこの日から始まった。稀勢の里へ気合をむき出してぶつかったが、相手は1枚も2枚も上。強烈なカチあげで稀勢の里が鼻血を出してたじろぐ場面はあったものの寄り倒された。「一歩だけ中に入って自分の相撲を取ったけど、右の使い方がダメだった。大関のパワーは強い。今まで取った中で一番だ」と肩を落としたが落ち込むことはない。

 場所前、注目力士に推した琴欧州親方(元大関)はエールを送っている。「勝ち負けなんか考えず思いきりいけばいい。オレも上位と初対戦したとき勝ったのは(大関の)千代大海だけ。後は全部負けた。自分の力がどんなものか初めてわかる。いい勉強だよ」

 四股名に負けないような嵐を巻き起こせるか。 (大見信昭)

 

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