稀勢、マワシ替えても…巻き返せず またしても大関初白星献上

2014.09.26


稀勢の里は逸ノ城(奥)のはたき込みにバッタリ【拡大】

 力士たちが土俵上で唯一、身に着けているのがマワシだ。力士たちのさまざまなこだわりがあり、生涯6本のマワシを使用した音羽山親方(元大関貴ノ浪)は、こう話す。

 「材質、織りなどはみんな同じなんだけど、ものによって微妙に腰の馴染み具合が違う。ピシッと締まると気持ちもピリッとなり、成績まであがってきます。自分の場合、使い勝手のいいのが鉄紺色のマワシで3年ぐらい使いましたね」

 今場所、稀勢の里(28)も紺色のマワシを新調。先場所まで使用していたのは去年の九州場所で下ろしたばかり。色は先代鳴戸(元横綱隆の里)が新十両のときに使用し部屋の伝統になっていたエンジだった。大関昇進のとき、JRA調教師の小桧山悟師からお祝いに贈られたものだ。

 「小学校のときから慣れた色ですよ。スクールカラーでしたから」と話していたが、たった5場所でお蔵入りにした裏に、気分一新して低迷から脱したいという強い思いがにじみ出ている。この5場所の間に念願の初優勝も綱取りも逃しているのだから。

 しかし、一度失った勢いを取り戻すのは容易なことではない。今場所も、はや3敗。この日の相手はモンゴル出身の逸ノ城。遠藤にも大関初白星を献上していただけに、何としても勝ってメンツを保ちたいところだったが、怪物の左に変わってのはたき込みにバッタリ。新旧交代をにじますような負け方に、館内にはため息があふれた。

 この間まで期待を一身に集めていたのに、ただの大関に成り下がったのか。無言で引き揚げた男は、勝負の世界の過酷さを噛みしめたに違いない。 (大見信昭)

 

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