新国立競技場デザイン固執で費用増 なんと2520億円 森永氏「常識外の値段だ」

2015.07.08


有識者会議に出席した森喜朗東京五輪大会組織委員会会長(左)と舛添要一東京都知事=7日【拡大】

 巨大アーチの難工事などによって、新国立競技場の整備費が2520億円まで膨らんだことが、日本スポーツ振興センター(JSC)の有識者会議で明らかになった。コスト削減よりも斬新なデザインに固執したJSCが、世論の猛批判にさらされるのは必至だ。

 「とてつもない額の請求書を突きつけておいて、明細を出さないようなものだ。背景に何か利権がひそんでいると疑わざるをえない」

 経済アナリストの森永卓郎氏がこう憤るのも無理はない。

 事業主体のJSCが7日の有識者会議に提案、了承を受けた実施計画によると、整備費増はなんと約765億円にも上る。

 元凶となったのは、難工事を必要とするイラク出身の女性建築家、ザハ・ハディド氏が提案した2本の巨大なアーチ構造だ。屋根を支える長さ370メートル超の鉄骨のアーチは、2本で約200億円という「常識外の値段」(森永氏)。当然、デザインを根本から変更すべきだという声は根強いが、JSC側は、アーチが「デザインの根幹」(鬼沢佳弘理事)として譲らなかった。

 有識者会議で示されたケタ外れの巨額の費用に、識者からは疑問の声が相次いでいる。

 スポーツ評論家の玉木正之氏は「2520億円の財源や2本の巨大なアーチが本当に建設できるかなど分からないことだらけ。にもかかわらず、有識者会議では質問が出ずにすんなりと実施設計が了承された。有識者会議として全く機能していない。建設後の収支計画もいいかげんで、多額の税負担が将来必要になるのは明らかだ。あきれてものが言えない」。

 森永氏も「この事業に関しては、かつての『事業仕分け』を復活させ、ムダや利権をあぶり出すべきだ」と指摘している。

 

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