【甘辛戦記】角居師の快挙!牡馬の壁破った新女王

2015.12.07


サンビスタを管理する角居勝彦調教師【拡大】

 デビュー時から将来を約束された女傑候補ではなかった。もう6歳。年が明ければ母になる準備をしなければならない年齢だ。そんな晩年にサンビスタが、牝馬で初めて中央ダート界の頂点に立った。

 「ミルコのファインプレー。去年の4着でも勝ちに等しいと思っていた。あれから1年、男馬と調教を積み、いい競馬を積み重ねてきたからでしょうかねえ」

 JRA・GI制覇は22度目。ドバイワールドC(ヴィクトワールピサ)でも表彰台に立ったことのある角居調教師が、素直に6歳牝馬のGI制覇を喜んだ。

 「ダートではパワーがモノをいう。牝馬ではなかなか通用しない」という言葉は、前身のJCダートをカネヒキリで2勝し“男の世界”を熟知しているからこそ真実味がある。それでもサンビスタを挑戦させたのは、かつて女王ウオッカで07年ダービーを制したように可能性を見込んでいたからだろう。もちろん勝つための仕上げも施してきた。

 「馬を傷めずに作り、コンスタントに競馬をこなすことがダート馬を育てるポイント。牝馬だとフケ(発情)とかがあるので、調教を強くしたり弱くしたりして、ご飯を食べるための対策をしてあげる。それくらいですが、サンビスタの場合は競馬で崩れないので、作りやすさはあったかな」

 思えば前週のジャパンCも、4歳牝馬ショウナンパンドラが牡馬の野心を砕いた。確かに牝馬にいい流れがきているが、それだけではなく、レベル自体が牡馬相手のGIでも底上げされてきたことを知るべきか。

 「牝馬が結果を出せばケアする意義が出てくるし、そういう技術も高まる」と角居調教師。牝馬を甘く見るなかれ。スポットを当てるべき時期はすでにきているのかもしれない。(夕刊フジ・南庄司)

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。