FIFAの“汚職の構造”は変わらない 腐敗の温床「1国1票制」は継続 (1/2ページ)

2016.03.03

FIFA新会長に選出されたインファンティノ氏(共同)
FIFA新会長に選出されたインファンティノ氏(共同)【拡大】

 国際サッカー連盟(FIFA)の会長選挙が2月26日に行われ、45歳のジャンニ・インファンティノ新会長が選出されました。汚職にまみれた歴史に終止符が打たれるか注目が集まっています。

 FIFAという団体を経営的見地で俯瞰した場合、興味深いのは半世紀にわたりトップを含めた経営陣のほとんどが“泥棒”に手を染めてきたガバナンス(統治・統制)のデタラメさ。一方で市場を地球規模に広げ30年で30倍以上に売り上げを伸ばした、多国籍組織の模範ともいえる姿です。

 サッカー市場をアフリカ、アジアさらに米国へと劇的に拡大したのは、票田もしくは賄賂の贈り主の開拓という“陰の目的”があったにせよ、あっぱれ。そこでやめておけばよかったのですが、W杯の開催地を2回分まとめて決め、うち1つが酷暑のカタールというのはやり過ぎでした。

 「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する」とはイギリスの思想家、アクトン卿の名言。FIFAは世界で最も盛んなスポーツにおける、プロもアマも包含する唯一の世界統括団体。本部は“マネーロンダリングの総本山”スイスですから、それは腐りますよ。

 では、日本の多くの大企業のように(野球界もそうかな…)権限があるのかないのか、誰が決めているのかよく分からない組織がいいのかというと、そうではありません。スポーツ団体のガバナンスが上手なのはやはり米国でしょう。

 米国のプロスポーツ団体は当該競技の国際統括団体に加盟していません。たとえばNBAは国際バスケット連盟(FIBA)に加盟していません。敵対しているわけでなく協力関係にありますが、指示は受けない姿勢です。

 

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