世界ランクのトップ10のうち、7選手が参戦している。“井の中の日本選手”たちにとって腕の見せ所のはずだが、“牙をむいた”のは堀琴音、20歳だけ。
女子ゴルフのTOTOジャパンクラシック(茨城県太平洋クラブ美野里コース)第1日に、首位に3打差の3アンダー。日本人最上位の7位タイ発進である。
「パー5のホールでスコアを伸ばす」というマネジメントを実行、4ホールあるパー5で3つのバーディーを奪うなど5バーディー、2ボギー。上位に食い込んだ。
約1カ月前、日本女子オープンで当時アマチュアの畑岡奈紗に1打差で負けた。“1位賞金”は得たが、優勝というタイトルには届かなかった。あの悔しさを忘れない。
「悔しい。けど、逆にある意味、あれが自信にもなっているんです」
普通なら折れてしまいそうな心、だが堀は日本女子オープンも含め、その後の5試合で3度のトップ5入り。頂点には立てそうで立てず、敗れてはい上がり力を付けてきた。