宮里美香の首位独走、日本女子プロゴルフ協会が対応協議へ

2009.10.03


逆輸入女子プロの宮里美香。実力は折り紙付きだ【拡大】

 女子ゴルフの「日本女子オープン」(千葉県我孫子GC、6559ヤード)で、米ツアーから帰国参戦している宮里美香(19)の活躍が思わぬ波紋を呼んでいる。米ツアーを主戦場としている宮里だが、同大会に優勝した場合には国内選手と同様の3年シード権を与えることを日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は協議している。

 安定したショットと小技のキレで、予選ラウンド(1、2日)は、通算9アンダーの首位独走。優勝すれば、国内女子メジャー史上最年少の快挙。日本ツアーを経ずに米ツアーに参戦した選手が、日本のビックトーナメントで優勝した前例はない。

 LPGAは新ヒロイン誕生の対応に追われている。通常、国内メジャーである同大会覇者には3年間のシード権が与えられるが、宮里の場合は1年シードしか得ることができない。主催者側から「特別承認」枠での出場のためだ。

 しかし、せっかく頭角を現した次世代のヒロインだけに、できれば国内につなぎとめたいLPGA。国内ツアー選手と同様の扱いに変更することを検討し、宮里が日本でプレーしやすい環境づくりを整えようとしている。

 ただ宮里の目標はあくまで世界一だ。日本ツアーのシード権獲得について聞かれても、「今はまったく考えていない」と国内眼中なしの様子。

 宮里は早い時期から世界を意識し、言葉、文化、生活で米国に慣れることを優先させてきたた。昨年6月にマネジメント契約するIMGのアカデミーがあるフロリダ州へ居を移し、半年後の12月には米ツアー最終予選会で今年度の米ツアー出場権を獲得。日本女子ツアーでは、異例の逆輸入ルーキーとなった。

 現在、米ツアー賞金ランク2位の宮里藍(24)も圧倒するもう1人の宮里。国内メジャータイトルを無欲でさらって米国に戻ろうとしている。(伊吹政高)