日本サッカー協会もW杯ベスト4は本気です−。18日、定例理事会で2010年度の予算案と事業計画を承認。注目すべきは、「W杯ベスト4に進出するための予算を組んだ」(田中道博事務局長)ことだ。
一般会計収入は約176億2300万円で、前年度比約14億3000万円増。日本代表関連の事業収入は、W杯4位の賞金2000万ドル(約18億円)などを加味して約53億円を計上した。
06年W杯のジーコジャパンのときは「協会としてはベスト8を想定した予算をくんだ」(同)が1次リーグで敗退。02年W杯のトルシエジャパンはベスト16を想定した予算だっただけに、今回は大きく出た格好。田中事務局長は「岡田監督がW杯ベスト4を宣言している以上、バックアップするのは当然」と説明した。
02年日韓共催W杯が頂点だった日本のサッカーバブル。今回の予算案では、日本協会主催の代表戦は7試合を予定し、平均入場者数を約4万1000人で試算したというが、実情は岡田ジャパンになってから平均3万6000人と右肩下がり。また、仮にW杯1次リーグで敗退した場合は約17億円の収入減となる見通しだが、相応の支出減が見込まれるため、赤字に転落することはない。
JOC(日本オリンピック委員会)の予算(09年度87億1500万円)に比べ、独り勝ち状態なのは、07年度から8年契約で続いているメーンスポンサー(電通・キリングループ・アディダスジャパン)に支えられているから。「放映権料やスポンサー料に関しては減っている」(日本協会・田嶋幸三専務理事)ともいうが、「W杯ベスト4予算」は、やはり太っ腹というしかない。
「優勝までは想定していない」(田中事務局長)そうだが、W杯ベスト4に向けた日本代表の“軍資金”もほぼ満額回答だけに、あとは岡田ジャパンにしっかりやってもらうしかない。(夕刊フジ編集委員・久保武司)
