本田“飼い殺し”!監督と確執&高額移籍金にクラブ敬遠

2010.07.31

 サッカー日本代表のエース・本田圭佑(24)が飼い殺しの危機に陥っている。本田が移籍を任せている代理人のケース・プルフスマ氏が「本田の移籍に関する公式なオファーは一切ない」と改めてコメントしたのだ。

 W杯南アフリカ大会で活躍し一気にメジャークラスとなった本田だが、2013年12月までの契約を結んでいるCSKAモスクワが「最低でも1500万ユーロ(約17億円)」という値段をつけ、多くのビッグクラブが「そんな値段では無理」と手を引いてしまっているのが現状である。

 また、ここ来て表面化したのがスルツキ監督との確執だ。守備的布陣での起用に本田自身が「複雑な心境」とコメント。これで一気に2人の関係が冷え切ってしまった。海外リーグに助っ人として所属する日本人選手がチームの監督と衝突すれば、起用されないのは当然のこと。自己主張を常にしていた中田英寿氏も、結局はどのチームの監督ともソリが合わずに30歳という若さで現役引退した。

 本田本人はHPで「環境とは自分で作り出すもの」と相変わらず強気の発言に終始しているが、所属クラブの監督との確執で本田にとって苦しい毎日が続いている。それだけではない。本田のいるロシア・プレミアリーグのレベルの問題がある。このほど元日本代表FW巻誠一郎がJ2千葉を事実上解雇され、同リーグのアムカルへ完全移籍したが、上位のクラブ以外は日本のJ2レベルのチームもあるのが紛れもない事実だ。

 本田自身は、モスクワに未来永劫(えいごう)所属する気持ちはさらさらなく、「レアルで10番の夢は変わらない」とスペインリーグの強豪・レアルマドリードへの移籍を最大の目標にしている。そのことについても「もう24歳なんです」と焦りを交えてコメントしている。

 本田をよく知る関係者は「(8月31日が期限の)今夏の移籍はあきらめたようです」と話す。しかしモスクワ残留は、監督との確執以上にそのレベルの低さが今後の本田の足かせとなる可能性が十分ある。

 このパターンは中村俊輔が2005年から4季所属したスコットランドリーグと同じ。セルティック在籍時の中村は確かに欧州チャンピオンズリーグなどで活躍したが、リーグ戦のレベルはJリーグクラス。さらにステップアップするつもりで移籍したスペインのリーガ・エスパニョーラでは全く機能せずに終わってしまった。

 移籍できなければ、このままモスクワで飼い殺し。1カ月前に日本中を沸かした男が、今はもう土俵際にいる。

(夕刊フジ編集委員・久保武司)

 

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