大久保“落選”のウラ ザックJ国内組合宿メンバー23人発表

2014.04.05


2010年南ア大会で大久保(左)は本田の“説教役”だった【拡大】

 日本サッカー協会が3日、千葉県内で7日から3日間にわたって行う、国内組による日本代表候補合宿のメンバー23人を発表した。W杯ブラジル大会に向けてアルベルト・ザッケローニ監督(60)の“肝いり”で設けられた国内組最後のサバイバル合宿には多くの新顔が選出されたが、一方で今季4ゴールをあげているJリーグ得点王で元日本代表FW大久保嘉人(31)=川崎=が“落選”。その理由は日本代表MF本田圭佑(ACミラン)の『存在』だった。 (夕刊フジ編集委員・久保武司)

 思わず目を疑ったファンも多かったはずだ。

 国内組最後のサバイバル合宿の候補リストに、昨季リーグ得点王で今季も5試合終了時点とはいえ得点トップの大久保の名前がなかった。候補に選ばれなかった選手が5月12日に発表される最終メンバー入りするのは、絶望的といっていい。

 この日、選考したザッケローニ監督は記者会見に現れず。“代理”で質疑に応えた原博実専務理事は「大久保はあまり代表に来ていないが、彼の力は分かっているということ。そこは監督とも話をした」。実につれないコメントだった。

 その国の、そのリーグでの得点王がW杯本大会に出場することは強豪国の証しだといっていい。しかも決定力がもう少しほしい日本代表にとって、大久保はテコ入れにはうってつけの選手だ。

 だが、指揮官は選ばなかった。「代表候補リストには(大久保の)名前がある」と話していたが、結局、このベテランを否定した格好となった。

 大久保に関して、ザッケローニ監督が認めていない理由がある。本田圭佑の存在だ。

 ブラジル大会のメンバーについて、ザッケローニ監督は「(本田)ケイスケがチームの中心」と明言している。それを象徴するように、代表戦でのトップ下には常に本田がいる。チームの“王様”だ。

 やはり日本代表の柱として期待されているMF香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)ですら、本田に遠慮したプレーばかりが目につく。そんな閉塞感に満ちた現状を打破し、日本代表に必要な決定力をもたらすことができたのが、大久保だったのだ。

 2010年の南アフリカ大会で活躍した大久保は、チームの精神的支柱だった。頭角を現しつつあったビッグマウスの本田に、頭から“説教”できる存在でもあった。また、ザックジャパンにお呼びがかからない状況でも「あの時(南ア大会)は俺も悪役系だった。今、圭佑がそれを1人で引き受けているよね」と気遣っていたほど。

 だが、今の日本代表の中心は本田。ザッケローニ監督とすれば、チームの王様に意見する男は和を乱す“邪魔者”というわけだ。

 また、今回は新顔のFWたちが選ばれた。大久保の所属する川崎からは小林悠、好調のC大阪・南野拓実がU−19(19歳以下)から“2階級特進”で初招集された。

 だが本大会まで70日を切っている現状で、新顔のFWの力を見極めチームに融合させる時間はなく、本番でも呼ぶことはありえない。たとえ招集しても、指揮官は就任から4年間、ルーキーの起用を回避してきた。今さら若手を呼んでも「何の意味もない」(日本代表OB)ことなのだ。

 チームへのテコ入れも、サプライズもなく、閉塞感が充満するザックジャパン。このままなら、ジーコジャパンで孤立した中田英寿氏のように、本田が悪夢の二の舞いを踏むことになる。

 

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