個性消す日本の若手育成 Jの強化担当は危機感持て

2014.09.26


丸岡は“ミニ香川”である(ゲッティ=共同)【拡大】

 ドイツのドルトムントMF丸岡満(18)が20日のマインツ戦で後半34分から出場、ブンデスリーガデビューを果たした。

 私がJリーグの強化担当なら、丸岡の出現には危機感を抱くだろう。彼は昨年12月、C大阪のユースチームからレンタル移籍。Jリーグで一度も出場せず世界のトップリーグに参戦となったが、ロスタイムを入れると10分強の出場時間で18回のボールタッチ、13本のパス。対人戦の勝率は75%を超えていたという。

 どんな選手かといえば、チームの先輩でMF香川の“ミニチュア版”という言葉がぴったり。クロップ監督は、ドルトムントからバイエルンに移籍、ドイツ代表としてW杯ブラジル大会優勝に貢献した22歳のゲッツェの面影を感じたかもしれない。

 今の日本の若手育成は硬直化している。理由はお役所仕事のようだからだ。技術のある子たちをそれぞれが囲って各自の指導法にどっぷり漬からせる。だから個性が消える。「あんなにうまかった子が…」というケースを何人もみてきた。日本代表も同様だ。

 できるならアンダー何とかという世代間の“壁”をとっぱらった方がいい。世代ごとに監督が違えば選手は戸惑う。15歳で最高の技術を持っている選手がいれば、A代表に呼べばいいのだ。

 アギーレ・ジャパンでは、Jリーグにほとんど出場していない選手が招集されている。若手の抜擢といえば聞こえはいいが、技術がなければどうしようもない。A代表が育成機関になってはいけない。うまい選手なら何歳でもすぐに使うべきだ。ドイツでは、それが当たり前なのだ。

 丸岡にはクロップ監督との出会いは大きかったはず。本当に成功してほしい。海外移籍は10代がベスト。20歳を超えたらベテランの域になってしまう。それが現実なのだから。 (元J1仙台監督・清水秀彦)

 

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