【ジーコの想い】マスコミへの“神対応” (1/2ページ)

2015.03.04


常に大勢の記者に囲まれながら、メディアとの間にトラブルは無縁だったジーコ【拡大】

 ジーコはマスコミとただの1度もトラブルになったことがない。20年以上、通訳としてともにしてきて不思議に思ったことのひとつだった。

 Jリーグ発足直前、ジーコは居並ぶ鹿島担当の日本人記者に「メディアの皆さんの力でなんとかサッカーを取り上げてください、盛り上げてください」と言った。日本でサッカーの地位がまだプロ野球に及ばないとき。スーパースターの心意気に記者は目を丸くして驚いていた。

 南米サッカー界では監督や選手は自らのPRのためにメディアを利用する。名を上げると今度は逆にメディアからスキャンダルを突かれる。その繰り返しだ。しかし、ジーコは常々「メディアの方々も商売だ。センセーショナルにしたがるのは当然。こちらの意向通りにはいかないものだよ。でも互いの立場をリスペクトしながら良い関係を築く努力は惜しむべきでない」と言っていた。

 W杯ドイツ大会最終予選で、日本が世界最速で本大会出場権獲得が見えてきた頃、ジーコバッシングが吹いたことがある。「今のままでは(本大会出場は)危ない。監督として何とかすべきではないか」と問われると、「もう少し、私を信頼してくれてもいいのでは」と笑い飛ばした。

 海外メディアには容赦なく直撃取材されたが、「必ず日本人メディアにも話すから」と、特別に時間を設けることを忘れなかった。顔なじみになった記者には「どんどん批判記事を書いてくれ。でもひとつだけ約束してほしい。しっかり私の練習を見てくれ。その上で批判するなら一向に構わない。ちゃんと皆さんがいるか、私はチェックするよ」と話していた。

 

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