【谷将貴のゴルフナビ】スライスの即効修正、左肩と右脇

2010.05.12


〔1〕ダウンスイングで左肩が浮くと、プッシュスライスしやすい【拡大】

 【左肩は低い位置でキープ】

 今週は、ボールが右へ曲がるスライスに悩んでいる方のために、即効修正法をアドバイスします。

 ボールを真っすぐ、遠くに飛ばしたい−。だれもがそう考えるでしょう。しかし、ゴルファーそれぞれのスイングには“クセ”があり、思い描くようなストレートボールが打てないのが現実です。右へ曲がる弾道にも2種類あり、原因とともに修正法も違ってきます。あなたの弾道は、どちらでしょう?

 (1)打ち出しから右へそれ、そこからさらに右へスライスする「プッシュアウトスライス」。(2)打ち出しは、左方向か真っすぐに飛び出しても、その後に右へ大きく曲がる「プルスライス」の2種類です。

 まず、(1)の原因を考えてみましょう。右へ飛び出し、さらに右へ曲がるのはクラブヘッドがインサイドから振り下ろされてインパクトを迎え、フェースの向きが開いていることが考えられます。

 この症状が表れるのは、写真〔1〕のようにダウンスイングの際に左肩が浮くクセを持つ人に多く、左肩が浮けば、クラブが寝る上、フェースも開きやすい。修正法としては、同〔2〕のようにトップからインパクトまでの間、左肩を低い位置でキープする意識を持ったまま体重移動を行うと良いでしょう。

 また、トップからの切り返しの際、同〔3〕のように左手首が甲側に折れると、フェースが開き、ボールは右へ曲がりやすくなります。ダウンスイングの際、左腕が時計の8時(右斜め下)を指すあたりまで左手の甲が手首から真っすぐになるように張れば、フェースは開きません。

 「プッシュアウトスライス」は、飛距離が出ない上に、目標より大きく右へ外れるだけに、大たたきにつながりやすい。日頃の練習から、ダウンスイングの際に左肩を低い位置でキープし、左手首を甲側に折らないように気をつければ、修正できるはずです。

 【右脇が開くクセを直す】

 次は(2)の「プルスライス」のケースです。アマチュアゴルファーに非常に多く見られる弾道で、原因としては、同〔4〕のようにバックスイングで右脇が開き、ダウンスイングの際にクラブがアウトサイドから下りていることが考えられます。

 バックスイングで右脇が開けば、これに伴い、左手首も甲側に折れ、フェースが開く。私のスイング理論では、同〔5〕のようにトップの位置でシャフトは飛球線よりも左を向くのが基本です。しかし、右脇が開けば、シャフトは飛球線に対してクロスし、切り返しでは、同〔6〕のように上体の力だけで回転しようとするため、ヘッドもアウトサイドインの軌道を描くことになります。

 ヘッドの軌道により打ち出しは左方向か真っすぐですが、飛行中にボールは右へ曲がります。この弾道では飛距離のロスにつながります。

 「プルスライス」を修正するには、右脇が開くクセを直すのが第一です。ヘッドカバーを右脇に挟んだまま素振りを繰り返したり、実際にボールを打ってみましょう。もし、ヘッドカバーが落ちたり、違和感を覚えれば、あなたのスイングは右脇が開いていると考えられます。

 また、切り返しでは上体から回転しないことが大切です。バックスイングでは上体が右斜め前を向きます。同〔7〕のようにその上体の向きを保ったまま、ダウンスイングに入る意識を持ちましょう。下半身主導で、右足から左足への体重移動に入ってからクラブを振り下ろすイメージです。

 「プルスライス」が出やすい方は、ボールが右へ曲がることを想定し、あらかじめ左を向いてアドレスを取られているのではないでしょうか。これも対策の一つですが、飛距離のロスにつながる上、左ドッグレッグのホールには対応しにくいケースが出てきます。

 さらに上を目指すには、今回取り上げた修正法で根本的にスイングを見直し、ボールを真っすぐ飛ばすシンプルなスイングを覚えましょう。

■谷 将貴(たに・まさき) 1972年11月17日、東京都生まれ、37歳。11歳からゴルフを始め、千葉・東京学館浦安高、法大ではゴルフ部で活躍。大学2年のときに最先端のスイング理論を学ぶため渡米。2003年からツアープロコーチとして活動し、片山晋呉を賞金王に導く。のべ2万7000人のアマチュアをレッスンしている。「スポーツパシフィックヘブン」代表。

【協力】SPH KEIYO GOLF ACADEMY(千葉・京葉カントリー倶楽部内)

【ホームページ】http://www.s−pacific−heaven.com/

 

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