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コーエーとテクモ、統合進まぬワケ…報酬未払い騒動も

 ゲームソフトメーカー大手のコーエーと中堅のテクモが9月4日に経営統合を発表したが、その後、具体的な動きはまったく見えていない。そのため、ゲーム業界内外でさまざまな話がささやかれている。

 「テクモはヒット作を連発した部署『チーム・ニンジャ』を社内に抱えているが、ここの開発スタッフが複数の他メーカーから引き抜かれている。最悪の場合、開発スタッフがすべていなくなる可能性もある」と、ある関係者は語る。

 コーエーの松原健二社長は「両社による経営統合委員会が発足したばかりで、具体的にお話しできる内容はない」とする一方で、「引き抜きや移籍という個々の動きに対し、われわれは反対できる立場にない。われわれの仕事は、開発スタッフをはじめとするテクモの社員の皆さんが安心して仕事できる環境をつくること。私は社長としてその環境づくりに全力を挙げます」と語る。

 だが、コーエーの前途はかなり多難だ。テクモの元社員は「今回の経営統合が遅々として進まないのは、『チーム・ニンジャ』の元トップだった板垣伴信・元同社執行役員の存在が影響しています」と話す。

 板垣氏は現在、1億4800万円の成功報酬が未払いだとしてテクモを訴えている。元社員は「板垣氏による引き抜きもあったようで、10人程度が行動を共にしているようです。大手メーカーが板垣氏を金銭的にバックアップしているという噂もあります。ただ、板垣氏は在職中から強引な手法で知られており、テクモの開発者の大半は彼の下では二度と働きたくないと思っている。もちろん、自分もそうでした」と言う。

 その板垣氏について、ある関係者は「板垣氏はいま、成功報酬の未払い金に、年利10%以上を加えて支払うようテクモに提案しているらしい。テクモがコーエーと合併したら、自分の思い通りにできなくなるので焦っているのだろう」と推測する。

 経営統合を前に“草刈り場”となっている社内の状況に、多くのテクモ社員は不安を隠せない。同社のある社員は「コーエーとの経営統合についても、困惑している社員が多いようです。なんとか、みんなが幸せになれる形で解決してくれればよいのですが…」と祈るようにつぶやいた。

ZAKZAK 2008/10/01

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