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サンマ“夏”刀魚になる日も近い?技術向上で早期操業

地球温暖化の影響も指摘

 秋の味覚として親しまれているサンマの店頭価格が例年より安く、値上げラッシュにウンザリした消費者から喝采を浴びている。豊漁に後押しされて前年比1−3割安、大ぶりで脂の乗りがよいという。ただ鮮魚店などでは、旬の早期化を「地球温暖化の影響か」と不安視する声もあがっている。なぜ、秋本番になる前から丸々と太ったサンマが大量に獲れ、市場に出回るようになったのか。“夏”刀魚になる日も近い!?

 なぜ今年のサンマは安いのか。全国さんま棒受網漁業協同組合では「水産庁の定める年間の漁獲可能量(TAC)が昨年の30万トンから35万トンへと大幅に引き上げられました。これから年末にかけても例年より低めの価格で推移していくでしょう」と話す。

 水産庁は不足する業者向けの養殖飼料用としてTACを上げた。それにともない、家庭向け生食用の供給も増えているため、店頭価格はこのままの水準に保たれると見込まれている。

 だが、売り場では「太ったサンマがこの時期にしては多すぎる。地球温暖化の影響では…」(都内の鮮魚店)と店員が首をかしげる。

 水産ジャーナリストの梅崎義人氏は「冷蔵技術、空輸網の発達により、親潮の中でエサをたっぷり食べたサンマを全国に運べるようになりました。また、昔は9月上旬に漁を始めていましたが、漁船の高速化で北海道からロシア沖まで遠出しても採算が取れるようになり、8月上旬から操業できるようになったのです」と解説した。

 サンマは回遊魚で、夏にオホーツク海方面でプランクトンを補給した後、産卵のために三陸沖、銚子沖へ移動しながら脂を落として下ってくる。現在は、南下する前に北海道以北の海で脂の量がピークに達したサンマが、早い時期から全国に流通しているのだ。

 しかし地球温暖化の影響も懸念されている。梅崎氏は「温暖化が進めば黒潮の循環が弱まり、サンマが育つ親潮が夏に本州沿岸まで南下するという説もあります。そうなったら秋刀魚ではなく『夏刀魚』と書くようになるかもしれません」と話していた。

ZAKZAK 2008/10/06

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