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“福田銘柄”井上工業破産…負債125億、資金流出も

福田康夫前首相

 福田康夫前首相のおひざ元・群馬県高崎市に本社を置く東証2部上場の建設会社、井上工業は17日までに、東京地裁に破産手続きの開始を申し立て、開始決定を受けた。不動産市況の悪化や公共事業の減少が「福田銘柄」とも呼ばれる名門を破産に追い込んだ。

 井上工業の負債総額は同時に破産を申し立てた子会社1社と単純合算で約125億円。同社は従業員約280人を解雇した。東証は31日付で井上工業を上場廃止にすると発表した。

 井上工業はまた、9月下旬に会社資金約15億円が外部に流出したため、警視庁に告訴を検討していることも明らかにした。

 同社によると、改正建築基準法の影響による建設着工の大幅な減少や、米サブプライム住宅ローン問題による不動産市況悪化で、受注が減少。また、公共工事の縮小などに伴いマンション建設などに力を入れたが、不動産会社の経営悪化で完成工事の請負代金回収が滞り、資金繰りに窮した。

 同社は田中角栄元首相が社会人になって初めて就職した会社としても知られる。本社がある高崎市を含む選挙区からは福田赳夫、康夫父子や中曽根康弘、小渕恵三といった歴代首相が誕生している。

ZAKZAK 2008/10/17

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