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東京ガス社員、ぶらり“無賃乗車の旅”ひたすら鈍行で

都内から群馬、仙台、岐阜へ

 東京ガス(東京都港区)の社員が、通勤定期券を使用し、複数回にわたり無賃乗車による“小さな旅”を繰り返していたことが分かった。不正乗車は判明しているだけで計8回。その成果は、日記サイトに「ぶらり鈍行列車無賃乗車の旅パート〇」などと題して報告しており、罪の意識はなかったようだ。

 今回、会員制日記サイト「ミクシィ」で確信犯的な無賃乗車が発覚したのは、入社5年目の技術系男性社員(25)。無賃乗車で小旅行を繰り返す理由を、「『ガス主任技術者試験』っていう国家試験があって、(中略)家だと誘惑が多くてなかなか勉強できないため、鈍行列車の車内で勉強している」と記述していた。

 無賃乗車の手口については、「定期券を使って駅に入って、ひたすら鈍行列車(特急列車や新幹線では切符拝見されてしまうため)で〇〇(=目的地)まで行き、(中略)鈍行列車で帰り、定期券で××駅(=最寄り駅)から出れば、乗車賃は0円という仕組みです。どう? 巧妙な作戦でしょ?(笑)」などと告白している。

 無賃乗車は一昨年9月に始めており、以降毎年試験勉強を行う9月に複数回の不正旅行を敢行。いずれも東京都内の自宅最寄り駅を起終点とし、2006年の第1回は山梨から群馬へ。以降、房総半島、静岡、栃木、仙台、岐阜、長野など、3年間で計8回の小旅行で、JRの無賃乗車で日帰り可能なエリアの大半を“制覇”してしまった。

 JRの規定では、「東京近郊区間」と呼ばれる特定区間内のみの乗車に限り、乗車ルートを問わず最短運賃を適用。これにより北関東や成田、神奈川方面をまわった経路では最短運賃となるが、それ以外は完全な不正乗車。最短運賃適用区間のみの乗車でも、定期券で同一最寄り駅を入退場しているため、実際に乗車した区間の運賃が適用されることになる。

 JRの被害額を試算したところ、8回の総額で少なくとも6万9540円に上るという。不正乗車の罰則は、当該運賃+2倍の増運賃を徴収する−としており、社員が支払うペナルティーは20万8620円となる計算だ。

 東京ガス広報部は「就業規則に則って、厳正に対処する。JR各社へのお詫びや返金も含め、今後の対応を検討したい」とコメントし、社員はすでにミクシィを退会している。

ZAKZAK 2008/10/24

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