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北朝鮮、日本人観光客入国禁止!在外公館に禁足令

住民の中国と往来も規制

 在外公館に禁足令を出した北朝鮮が日本人観光客の入国を禁じる措置を取っていたことが29日、分かった。北の住民の中国との往来も厳しく規制。虎の子の外貨獲得手段まで制限する背景には金正日総書記の重病情報を求めて右往左往する幹部らの驚くべき醜態があった。

 日朝関係者によると、今月10日すぎ、北側が北への旅行を専門に請け負う日本の旅行会社に観光客受け入れ禁止を通達してきた。

 日朝間に国交はないが、北は中国経由で大勢の日本人観光客を受け入れ、外貨獲得手段にしてきた。2006年のテポドン発射後も受け入れてきたが、今回突然、打ち切りを表明。再開のメドも立っていない。

 1カ月前から兆候はあった。建国60周年記念日の9月9日に訪朝した旅行者によると、平壌入りの予定が説明もなくキャンセルされ、別の街に連れて行かれたという。式典に総書記が姿を見せず、重病情報が世界を駆けめぐった当日であり、混乱ぶりを隠すためだったとみられる。

 だが、今回の入国禁止措置について、北情勢に詳しい関西大の李英和教授は「本当の原因は北の幹部側にあった」と指摘する。

 対北当局によると、総書記の重病発覚以降、観光客を接待かつ監視する党の幹部らが案内そっちのけで、日本人に群がり、根掘り葉掘り日本で重病がどう報じられているのか聞きだそうとしたという。「今度は新聞の切り抜きを持ってきてほしい」と求める幹部もいて、なりふり構わぬ醜態をさらけ出している。

 「総書記の病状は幹部自身の将来がかかっており、日本の報道から現状を推し量ろうと必死なのだろう」と李教授。つまり観光客から北の内情を隠すというより、幹部らのこれ以上の動揺を防ぐためにやむなく情報源を絶ったとみられる。

 さらに、例外的に認められてきた中国に親族がいる住民の中国への往来も禁止。北経済の生命線といえる中朝貿易関係者の出国も厳しい統制下に置かれた。

 北は韓国の民間団体が風船で飛ばす批判ビラに対しても「韓国政府の策動だ」と激しい非難を浴びせるが、観光客の入国禁止と合わせ、外部からの情報が国民にもたらす影響の大きさと政権の動揺の深刻さを浮き彫りにしている。

ZAKZAK 2008/10/29

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