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北朝鮮が南北分断! 米韓「5029」策定へ始動

金総書記(クリックで拡大)

 金正日総書記=写真=の病状悪化が伝わる北朝鮮情勢をめぐって、北有事の作戦計画策定に動き出した米韓で、金政権崩壊時に北が平壌−元山ラインで中国、米韓両陣営によって南北に分断されるという想定が浮上している。中国でも「第2次朝鮮出兵」が論議されだした。日本が北崩壊後の青写真を持たない中、分断国家を再分割する恐るべき想定は現実化するのか。

 金総書記の重病情報を受け、韓国政府は北国内のクーデターや暴動、反乱軍による核兵器奪取を想定した「作戦計画5029」策定に動き出した。米国政府も今月、米韓軍事委で計画策定を進めるよう韓国側に求めた。親北政策下で10年近くたなざらしにされてきた想定が動き出したのだ。

 この議論の中で注目されたのが、中国軍の動きだった。韓国では、中国が難民対策や北の“要請”名目で派兵し、親中政権樹立に動くとの予測が出され、黄長●元労働党書記は「無政府状態になれば、中国軍が進駐する可能性は100パーセント」と指摘。韓国元統一相は「米中が軍事介入すれば、平壌と元山を結ぶ線の南北で分割される可能性がある」と言及した。米国では軍系研究機関が「中国軍が先に平壌に到着し、北の一部を占領するか、米韓軍に脅威を加える恐れがある」との分析を示した。

 中国でも金総書記の脳卒中発症後に関連機関を集め、北有事の対応策を協議。中国情勢に詳しいジャーナリスト、富坂聡氏によると、軍幹部からは「北問題は中国が単独で解決すべき。『第2次朝鮮出兵』も想定しなけらばならない」との声が挙がったという。

 北の核開発をめぐって中国軍部は「中国こそが核の脅威にさらされている」との危機感を持ち、「北と開戦すべき」と公然と主張する若手将校まで現れているという。ただ、「北に深く介入すべきでないとの意見が政府内の主流で、軍部には政府の無策へのいらだちがあった」(富坂氏)。

 米韓側も作戦計画化が始動したばかりで、積極的な介入策を示せる段階にない。核兵器確保のためにも米韓、中国両軍は有事発生と同時に部隊展開を迫られるが、北への介入に及び腰で、双方、連携も取れない現状で金政権が崩壊すれば、意図しないまま、北が南北に分断される事態が起きかねないのだ。

 北事情に詳しい宮塚利雄山梨学院大教授は「経済をはじめ、北は中国なしに成り立たず、有事の際も中国が介入せざるを得ないだろうが、北全体を掌握するのは無理。北全体を支える余裕がないのは米韓も同じで、平壌−元山ラインで分割される事態は現実に起こり得る」と警告している。(●は火ヘンに華)

ZAKZAK 2008/10/30

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