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受けづらいけど子宝のためなら…男性不妊治療のススメ

痛みはナシ!

辻裕治院長(クリックで拡大)

 子宝に恵まれないのは自分のせい? そんな思いを抱きながらも、不妊治療を受けづらいと考えている人はいるだろう。どのような検査や治療が行われているのか、専門医に話を聞いてみた。

 「不妊の原因の半分は男性にあります。女性の不妊症の検査では痛みが伴いますが、男性の検査では痛みはありません。そのため、男性にも積極的に検査を受けていただきたい」

 こう話すのは、男性不妊治療専門の「恵比寿つじクリニック」(東京都渋谷区)の辻祐治院長=写真右。福岡大学医学部助教授を経て、2003年に福岡市で同専門クリニックを開業。男性が不妊相談のできる医療機関が少ないことを受けて、このほど都内にも開業した。辻院長に話を聞いた。

 「精液検査だけでも、男性不妊のかなりの部分がわかります。精液はプライバシーの保たれた防音室で、ご自身で採取していただき、検査結果は1時間後には出ます。その間、外出されても、後日結果を知ってもよいのです」

【多い精索静脈瘤】

 同クリニックの場合、精液検査だけを受けた人の7−8割は正常であるという。ただし、異常が見つかった場合は、診察、超音波検査、内分泌検査、遺伝検査が必要となる。

 「男性不妊では、精子の少ない『乏精子症』(ぼうせいししょう)や、精子が動かない『精子無力症』などさまざまな原因があります。中でも多いのは、『精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)』です」

 精索静脈瘤は、腹部から血液が逆流し、精巣の静脈がこぶ状に膨れた状態。第1子が授からない「原発不妊」男性の35%、第2子が授からない「続発不妊」男性の69%に見られるという。

 「従来は、ある程度の年齢で精索静脈瘤による精子所見の悪化は、止まると考えられていました。しかし、最近では、年齢が高くても、進行することが明らかになっているのです」

 治療では、顕微鏡を用いた日帰り手術を実施している。もちろん、乏精子症など他の病気では、症状に合わせて内服治療なども行うそうだ。

【日帰り手術も】

 「無精子治療の技術も発達し、男性が治療を受けることで子宝に恵まれるケースも増えています。無症状で進行する病気が、陰に隠れていることもありますので、1人で悩まずに専門医を受診しましょう」

 ちなみに、同クリニックの場合、1人の患者に対する診療時間を長く取るため自費診療。診察や精液検査、検尿、血液検査などを含む「男性不妊症」は4万2000円。精液検査のみは1万500円。

ZAKZAK 2008/11/05

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