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西川口、昔はフーゾク…今はフードB級グルメへ大転換

王決定戦開催へ

 「安価で気軽なウラ風俗」から「安価で気軽なB級グルメ」へ−。かつて、本番OKの「西川口流」「NK流」と、全国裏風俗のメッカとして君臨したJR西川口駅周辺(埼玉)が、B級グルメタウンへ大転換を図っている。2006年以降、200以上の違法風俗店、約2000人の従業員の摘発と引き換えに抜群の“集客力”も失った西川口が、復活に挑んでいる。

 「駅前はネオンがケバケバしく、たちまち客引きの男に行く手を阻まれた。案内所や情報喫茶も多く、ボックス型のピンサロ形式が主流。薄暗い店内のソファに座ると女の子がやってきて、全裸の後“口技”、そして座位でまたがってきた」

 一昨年まで西川口に通った会社員(35)が、当時を振り返る。

 料金は40分8000円程度で写真指名付き。初入店の際は女の子が「西川口流知ってるよね」と声をかける安さと手軽さがウケ、一帯は午前中から大繁盛。性欲を満たした働き盛りの男の腹を満たすべく、安くてうまくてボリューム満点のB級グルメ店も立ち並んだ。

 川口商工会議所の中山信行課長(55)は「川口オートや戸田競艇帰りのお客も多かった。土地所有者はビルオーナーに転じ、違法店から坪あたり4−5万円の賃料を安定確保。街全体が風俗に依存していた」と往時を振り返る。

 06年、県警はビルオーナーを一斉に指導、摘発し、合法のソープランドなど約20店を除き違法風俗店は壊滅。B級グルメ店も徐々にシャッターを下ろしはじめ、街全体が急速にさびれていった。

 その状況に腰を上げたのが埼玉県。既存店を生かした「B級グルメタウンのまちづくり」を目指して活動を始めた「西川口西口再生会議」(斉藤平八会長)による「第3回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」の開催を受け入れた。今月24日、異例の中央通りを歩行者天国にして開催される。

 県観光振興課の山下貴宏氏は、西川口での開催理由についてこう話す。

 「県内全市町村にヒアリングしましたが、集客目的だけならもっと適した場所がありました。しかし、今回はB級グルメに対する熱意とこれまでの経緯をふまえ、何が何でも『西川口』でなくてはならなかったのです」

キューポラ定食(クリックで拡大)

 選手権は21のグルメが出店し、1グルメ100−200円で楽しめる。中山課長は「第1回は開催地に隣接した深谷市の『煮ぼうとう』、第2回は開催したさいたま市の『豆腐ラーメン』が優勝している。今回、川口市が初出店する『キューポラ定食』=写真左=が負けるようでは、西川口のB級グルメ再起など絶対に不可能」と意気込んでいる。

ZAKZAK 2008/11/18

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