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【週刊軍事情報】原潜事故が語るロシア海軍の惨状

 ロシアのアクラ級原潜「ネルパ」が艦内で事故を起こし、20人が死亡した。不明の部分も多いが、漏れ伝わる情報からは、お粗末な実態が垣間見える。

 まず消火剤としてフロンを使う点。たしかに艦船では従来フロンの一種であるハロンが使われた。水のように機器類にダメージを与えないで済むからだ。しかしオゾン層破壊の問題から、最近では二酸化炭素に替わっきているのだ。「そもそもロシアに人命や環境を尊重しようという発想など期待できない」と軍事評論家。

 中国製の劣悪な鋼材のために継ぎ目から漏水したとの報道もある。一番考えられるのが多数張り巡らされたパイプやバルブからだろう。海自潜水艦乗りOBは「潜水艦乗りが最初に覚えるべきはバルブの種類で、数は4ケタにも及ぶ」と話すほど重要な部分でもある。

 船殻からだとすれば、かなり深刻だ。超高張力鋼で溶接も容易ではないが、溶接部分からの漏水なら根本的な造船技術の問題でもある。同艦は1991年に建造が始まったが、財政難による中断が長かったというから、あちこちガタがきている可能性だって十分考えられる。

 また、水兵が勝手に消火装置を作動させたともいわれるが、なにをかいわんやだ。

 わが海自は大丈夫か。潜水艦保有隻数が16と決められていて、艦齢が非常に若い。そのおかげだけではないが、行動中の乗員の死者は過去ゼロである。ソ連・ロシアではもはや沈没さえ頻発といっていいし、アメリカや中国でも起きている。海自は優秀といっていい。

ZAKZAK 2008/11/22

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