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庶民の味方ノリ弁に高騰危機!? 救世主は“ナマズ”

ペトナム産ナマズの輸入量、大幅増 

ノリ弁に欠かせない白身魚のフライが、価格高騰から存亡の危機に立たされている。欧米の需要増や漁獲制限により、材料として多用されるスケトウダラはここ数年で倍に値上がった。そこで救世主(?)として立ち上がったのがナマズだ。大手水産会社は“代替魚”にナマズの一種で安いベトナム産淡水魚「バサ」に着目し、輸入量を大幅に増やす方針だ。

 2006年にバサの輸入を始めた水産大手「マルハニチロホールディングス」傘下の「マルハニチロ水産」は、09年度に07年度比で3.5倍の850トンをベトナムから輸入する。現地の工場でフィレ切り身に加工して冷凍。輸入後は主に弁当チェーン、学校給食、ファミレスなどへフライ用として売り込んでいく。

 バサは大きなもので体長1.5メートル、体重250キロの超大型淡水魚で、主にメコン川に生息し、カンボジア、ベトナムでは食用魚として親しまれている。特にベトナムではベトナム戦争後、日常的にナマズを食べるアメリカへの輸出用として養殖が盛んになった。

 白身フライの主役だったスケトウダラは04年に1キロあたり300円台だったのが、昨年後半に500円台まで上昇した。今年に入ると600円台まではね上がり、秋になっても下がる気配はない。「漁獲資源が減少しても健康食志向による欧州の買いが旺盛で、日本が国際価格を先導できなくなった」(卸会社)と、日本の“買い負け”状態が続いた。価格高騰は学校給食や弁当チェーンを直撃。弁当店ではノリ弁など300円台の激安弁当に白身魚フライは定番だけに、「このままではおかずを抜いた生粋のノリ弁にせざるを得ない」(都内の弁当店)と追い込まれていた。

 バサの価格はスケトウダラと比べて3分の1程度。マルハニチロHDでは「欧米ではかなりの量が流通していて、『魚臭さ』がないためソテーやフライ用に好まれている」(広報IR部)と説明するように、淡泊な味でクセはないという。「〇〇ナマズ」のような和名は付けずバサのままで販売していく。

 ただ課題もある。同社では「世界一の魚食大国で目と舌が肥えているだけに、日本人になじみのない魚を売るのは本当に難しい。メロやホッコクアカエビなどの成功例もあるが、バサはどうなるか…」と懸念している。

ZAKZAK 2008/11/25

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