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小泉容疑者“生業の怪”…クレーマー家業で生活か

父への手紙「チロの仇をとった」

 厚生次官連続テロで逮捕された小泉毅容疑者(46)の収入源をめぐり謎が深まっている。捜査本部の調べでは約100万円の借金を抱えていたが、出頭時には8万8000円の現金や複数のクレジットカードを所持。10年前、「仕事ができないから」とコンピューター会社をクビにされてから定職に就いていなかったが、6万2000円の家賃を滞納することは1度もなかった。常軌を逸したクレーマー稼業や闇社会とのつながりを指摘する専門家の声もあるが、食い扶持はなんだったのか。

 警視庁は26日までに小泉容疑者から山口県柳井市に住む父親(77)に当てた手紙を押収。「一九七四年四月五日(金)に、飼い犬の『チロ』が保健所に殺された。その仇をとった」と書かれていた。また、「ナイフは1〜2カ月前に自宅近くの大型量販店で購入した」などと供述している。

 小泉容疑者がさいたま市北区のアパートに転居してきたのは1998年8月。その際、大家には「預金などの蓄えがある」と説明、管理費を含めた計6万2000円の滞納は一度もなかった。生活保護を受けた形跡もなく、原付バイクを所有、自宅から近い大宮駅周辺の繁華街にも時々出没していた。

 一方、小泉容疑者の異常ともいえるクレーマーぶりには常に金がからんでいた。2005年12月1日、タクシーとトラブルになり1日約4000円、単純計算で1年146万円になる医療費などを手に入れた。タクシー会社などによると横断歩道を歩行中に「タクシーとぶつかった」と訴えた。タクシー運転手は「当たっていない」と主張したが、この日から07年1月まで2年近くにわたり同市北区の総合病院に、その後、約1カ月間は同市大宮区の整形外科にそれぞれ通った。

 その際、小泉容疑者はタクシー会社に電話して自宅まで迎えに来させて通院。帰宅にも同じ会社のタクシーを使い、片道800−1500円程度の料金と治療費は、同社が契約する損保会社が支払った。また、04年3月には自宅アパート隣で住宅の新築工事をした建築会社社長宅に「騒音がうるさい」と怒鳴り込むなど恐喝的なクレームは常態化していた。

 一般に家賃などの固定出費は月収の3分の1とされ、小泉容疑者の場合、家賃の6万2000円から単純計算で約20万円が必要。「クレーマーの急所はここだ」の著者で悪質クレーム処理の専門家、援川聡氏は「昨年2月には、広島県で食品会社や飲食店など120件あまりにクレームをつけて金品を脅し取った無職男が逮捕されている。クレーマーを生業とする者は増加傾向にあり、小泉容疑者がこれで生計を立てていても不思議ではない」。一方、「となりのクレーマー」の著者で苦情クレーム対応アドバイザーの関根眞一氏は「クレーマーというより『手練れの強請(ゆすり)屋』。過去に重大な犯罪に加担しそれをネタに恐喝したか、“仕事”の対価としてまとまったカネを手に入れた可能性が高い」とみている。

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ZAKZAK 2008/11/26

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