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ネット炎上!「週刊文春vs東洋経済」業績予想バトル

強気の四季報に文春が異論

 個人投資家のバイブル「会社四季報」に掲載された企業の業績予想記事をめぐり、四季報を発行する「東洋経済新報社」と「週刊文春」との間でバトルが繰り広げられている。文春が四季報の業績予想の正確性に疑問を呈したのに対して、東洋経済の記者が自社のインターネット情報サイトで大反論。もめ事には目がない兜町で格好の話題となっている。

 週刊文春がやり玉にあげたのは、会社四季報秋号(9月16日発売)に掲載された「会社より四季報予想が強気の銘柄」という特集記事。

 四季報担当記者による独自の今期業績予想が、会社発表の見通しを上回っている122社をピックアップし、「これらの企業では、業績予想の上方修正や、決算の実績数値が会社予想より上振れたりする可能性がある」などと記されている。四季報編集部による買い推奨銘柄一覧といった感じだ。

 この記事に対し、週刊文春11月20日号は「『会社四季報』が強気で推す16社は本当に買いか!?」と銘打った記事を展開。四季報が「買い推奨」した122社のうち16社を取材した結果、古河電気工業など3社が業績予想を下方修正し、不動産会社のエルクリエイトは経営破綻、残りの会社も多くが業績に不安を抱えているとしている。

 この文春の記事に我慢ならなかったのが、東洋経済で古河電工などを担当する記者だ。

 この記者は12月15日、東洋経済のインターネット情報サイト「東洋経済オンライン」のなかで、「文春さん、会社四季報はこのように予想しております」との署名記事をアップ。

 そのなかで、四季報の予測は結果的に外れたものの、2008年4−6月期はアルミ厚板の売り上げが強かったことや、会社側の業績予測の根拠となった想定為替レート(1ドル=100円)が、6月末時点のレート(106円)よりも円高に設定されていたことを考えれば、業績が上振れするという四季報の予想は妥当だったと反論した。

 さらにこの記者は文春について、「四季報編集部に個別銘柄の予想について『なぜこの予想数字になるのか』といった取材をしているわけでもない」と批判。「人のふんどしで相撲をとるのがならいとはいえ、他社の出版物を批判する以上、もう少しマジメにやるのが礼儀だろう」とバッサリ切っている。

 経済関連出版社の雄、東洋経済と、泣く子も黙る週刊誌界の雄、週刊文春。熱いバトルの行方はどうなるのか。

【ネットで応戦も…互いに“大人の対応”】

 四季報の安西達也編集長は夕刊フジの取材に対し、こう語った。

 「東洋経済は上場企業約3800社を約100人の記者でカバーし、独自の業績予想を出しています。今回の記事で予想が外れたケースが出たのは残念ですが、一般的に(四季報秋号の締め切りだった)9月上旬の段階で、経済環境がここまで悪化すると予想していたエコノミストは少なかったといえるのではないでしょうか」

 これに対し、週刊文春編集部は「(古河電工などを担当する四季報記者が書いた)記事を拝読したが、(文春が)抗議を受けているわけでなく、特にこちらから申し上げることはない」とコメントしている。

 もめ事が大好きな兜町では、「東洋経済Vs週刊文春」のバトルがエスカレートすることを期待する向きもある。が、両編集部の“大人の対応”をみるかぎり、バトルがさらにヒートアップすることはなさそうだ。

ZAKZAK 2008/12/18

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