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円高で外国人客キャンセル続出! スキー場“悲鳴”

スベリ知らずの2月以降も空室アリ

 急激な円高で、国内のスキー場関係者が頭を抱えている。ひところのスキー熱が冷めつつある日本人客に代わり、日本各地のスキー場はここ数年、オーストラリアや韓国、シンガポールなどからスキー観光客を積極的に受け入れていたが、円高によって外国人スキー客のキャンセルが相次いでいるというのだ。

 「白馬村全体では11月以降、外国人観光客のキャンセルが相次いでいます。理由はもちろん急激な円高。日本人客の予約も景気悪化で例年以上に激減し、年明け以降のメドは立っていません。日本人客の比率が高いウチのようなペンションは非常に厳しいですよ」

 夕刊フジの取材にこうため息をつくのは、長野県白馬村でペンション「プチホテルアンシャンテ」を経営する原真教さん(34)。大手旅行会社を経て2001年からペンション経営に乗り出したが、今年の予約状況は最悪に近いという。

 「10月までは外国人観光客の予約でいっぱいでしたが、最後の稼ぎ時である来年2−3月はまだ空室が多い。円高で、海外からの旅行代金はすでに2倍近く跳ね上がっていますから、無理もないでしょう。この先どうなるか、今年ばかりはまったく状況が読めません」

 白馬村観光協会の郷津寛・広報課長によると、白馬には例年、オーストラリア、韓国を中心に4万人以上の外国人客が来村。11月にはシーズン中の予約が完全に埋まる。ところが今年は12−3月の予約が低調という。

 「キャンセルしないまでも、宿泊ホテルのランクを低くして料金を安く抑えるなど、外国人マーケットは例年になく厳しい。富裕層が多いオーストラリアよりも、アジアからの客の落ち込みが激しく、人数ベースで2割近くの目減りが予想されます」(郷津氏)

 白馬村より深刻なのが、外国人スキー客の比率が4割近い北海道ニセコ地区。外国人が特に多いヒラフ地区では、「急なキャンセルが多すぎて、予約状況を集計することもできない」(細田重徳・倶知安町観光協会ヒラフ支部事務局長)と悲鳴を上げている。

 外国人スキー客の予約を英語で代行する旅行代理店、北海道トラックス(倶知安町)は11月、苦肉の策として「7連泊以上の最後の1泊は無料」というキャンペーンを緊急実施した。それでも担当者は「シーズン本番は今月20日以降だが、例年より明らかに予約状況は悪い。1月までの予約も、感覚的には従来の7−8割止まり。本来なら満室が当たり前の2月以降も、まだ空きがある」と半ばあきらめ顔だ。

 同社はオーストラリア資本のため、「円高で為替差益を稼げる一面もある」(担当者)が、外国人客を当て込んで大幅改装や設備投資した大半の中小ペンションには極寒の冬となりそうだ。

ZAKZAK 2008/12/19

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