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小沢“選挙の鬼”に…「解散追い込め」年頭開戦布告

新年会中止、抜き打ち視察敢行

 民主党の小沢一郎代表が来年早々の解散・総選挙に向け、猪突(ちょとつ)猛進している。毎年恒例だった元日の新年会を中止したほか、選挙区回りを優先して海外マスコミのインタビュー取材に一切応じないなど、次期衆院選対策を最優先にしているのだ。その徹底ぶりには、民主党衆院議員ですら“戦々恐々”としているようだ。

 毎年、都内の私邸で開かれていた小沢氏の新年会。側近議員や歴代の番記者が集うため、小沢氏の求心力を誇示する場にもなっていた。

 だが、小沢氏は麻生内閣の支持率が10%台にまで落ち込んだことで、来年1月5日召集の通常国会冒頭での衆院解散や、麻生太郎首相の早期退陣もあり得ると踏み、新年会の中止を決断。

 そのかわりとして、大晦日から元日にかけ、東京・秋葉原で若者300人と雇用問題について対話をしたり、都内の公開スタジオで政権交代への意気込みを語ったりする日程を調整中だ。いずれもネットの動画配信サイトで生中継する。

 ただ、小沢氏が“選挙の鬼”と化していることから、同党内では「年末年始に“抜き打ち視察”を敢行するのではないか」(若手)との見方も出ている。

 実際、小沢氏は今月10日、次期衆院選愛媛1区から同党候補として立候補する元アナウンサー、永江孝子氏の事務所をアポなしで訪問するなど、これまでも抜き打ち視察を行っている。

 これまでに活動が不十分とされ、内定を取り消された候補者もいたほどで、立候補予定者にとって“おとそ気分”とはほど遠い年越しになるのは間違いなさそうなのだ。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長も「小沢代表は『年末年始はないぞ』という決意で臨んでいる」と打ち明ける。

【自民議員の造反誘発も画策】

 こうした小沢氏の臨戦モードを裏付けるように、民主党は24日、衆院厚労委での雇用4法案の否決を受け、衆院解散を求める決議案を本会議に提出。

 さらに、政府が通常国会冒頭に提出する2008年度第2次補正予算案について、総額2兆円規模の定額給付金を切り離した修正案を出す作戦を立てている。

 菅直人代表代行は23日、定額給付金を「毒まんじゅう」にたとえ、国民の理解は得られていないと改めて批判。その上で、「1月5日までに『毒まんじゅう』を分離する予算の修正案を用意し、国会に出したい」と述べた。自民党議員の造反を誘発し、早期解散に追い込む構えなのだ。

【海外メディア取材殺倒もすべて断る】

 こうした小沢氏の“選挙モード”で、困っているのが海外メディアだ。

 民主党関係者によると、9月の麻生政権発足以降、「民主党政権になったら、何をするのか」という内容の取材依頼が海外マスコミから急増。だが、小沢氏は選挙区回りを絶え間なく行っているため、「時間が取れない」として、すべての海外メディアの取材を断っているのだ。

 その数はなんと50件を突破しており、海外マスコミの中には一流紙や有力メディアも含まれているが、打倒自公政権に集中している小沢氏は聞く耳を持たない。

 それだけに、「小沢氏の単独取材に成功すれば、大きな功績になる。なんとしてもインタビューしたい」(在京海外新聞社特派員)と意気込む外国人記者もいるほどで、麻生内閣の支持率が下がれば下がるほど、海外メディアによる小沢氏争奪戦が激化するのは間違いない。最近の小沢氏の健康状態について、民主党幹部は「小沢氏は基本的に元気。常にマスクをつけているのは、風邪をひいているのではなく、予防のためだ。(小沢氏の健康診断結果の)数値は、私の知る限り極めて良い。すべては選挙のためだ」と言い切る。

 麻生首相は「政局よりも政策」として、あくまでも解散・総選挙の先送りを示唆しているが、そんなことはお構いなしに小沢氏の鼻息は荒くなる一方のようだ。

ZAKZAK 2008/12/24

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