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田中康夫が冬柴への刺客になりたがらないワケ

 民主党が次期総選挙の兵庫8区で、公明党の冬柴鉄三元国土交通相の対抗馬として、前長野県知事で参院統一会派を組む新党日本の田中康夫代表に立候補を打診していることが分かった。強力な刺客戦術だが、田中氏は現時点では固辞しているという。その理由とは−。

 民主党関係者によれば、小沢一郎代表が公明党の太田昭宏代表の東京12区に国替えする案が取りざたされるようになった昨年9月以降、民主党幹部が田中氏に兵庫8区からの出馬を打診したという。

 関東で小沢氏、関西で田中氏が公明党の重鎮と激突すれば、政権交代への強い意向を示したものとして注目を集めるほか、その他の選挙区での公明党・創価学会の活動を手薄にさせようとの思惑もあるとみられる。

 加えて田中氏は阪神大震災でのボランティアで兵庫県にゆかりがあり、知事時代には「脱ダム宣言」で公共事業改革を唱えた。

 それだけに、民主党関係者は「福田内閣で国交相を務め、道路特定財源の無駄遣いを追及された国交省の弁護を続けて支持母体の創価学会からも評判が悪かった冬柴氏と田中氏は対照的だ。参院選では個人名だけで約46万票を取ったように知名度も抜群で無党派層を取り込める。勝てる候補だ」とソロバンをはじく。

 しかし、田中氏は「東京11区から出馬する新党日本の有田芳生副代表を当選させることが重要」と、現時点では民主党の打診を固辞しているという。

 背景には小沢氏の国替え説が下火になってきたこともあるようで、永田町有力筋は「田中氏は参院議員のバッジを外して衆院にくら替えするなら、小沢氏の国替えとセットで華々しくやりたかった。それだけに、自分だけリスクを取るのは不公平だと考え固辞している部分もあるのでは」と解説する。

ZAKZAK 2009/01/07

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