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3合×2週間=脂肪肝…楽しく飲める“肝臓の守り方”

 年末年始の暴飲暴食で内臓はお疲れモード。特に肝臓は肝機能障害など進行するとやっかいなので気をつけたい。とはいえ“つきあい酒”も断りにくい今の時期。肝臓を守る正しい飲み方を探った。

【やがて肝硬変へ】

 飲酒続きの肝臓は「脂肪肝」になりやすい。

 「個人差はありますが、エタノール換算1日3合以上を2週間以上飲み続けていると、脂肪肝になることが分かっています。でもこの段階であれば、1カ月程度の禁酒で肝臓は元に戻ります」と、東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター長の西崎泰弘副院長は説明する。

 そのまま飲み続けると、やがて肝細胞が壊れ肝臓が硬くなる線維化へと進行。肝硬変や肝がんのリスクが急激にアップする。肝硬変へのスパイラルを断ち切るには、上手な飲み方が肝心だ。

【酒の肴を選べ!】

 「原料を発酵した日本酒などの醸造酒には、健康に役立つさまざまな成分が入っています。休肝日と1日2合までを心がけ、肝臓に負担をかけない酒の肴を選ぶように」(西崎副院長)

 同病院管理栄養士の有澤久子さんによれば、肝機能を守る成分としてタウリン(貝類等)、グリシニン(大豆等)、セサミン(ごま等)などがある。さらに、糖質のエネルギー変換をサポートするビタミンB1(豚肉)、抗酸化作用の強いβ−カロテン(緑黄色野菜)など。もちろん食べすぎはいけない。

 「1日分のタンパク源として、魚介類100グラム(刺し身なら8枚ぐらい)、肉100グラム以下、卵1個、大豆(納豆なら1パック)、乳製品(牛乳ならコップ1杯)を目安に」(有澤さん)

【鍋物がオススメ】

 居酒屋メニューを選ぶ場合は、カキ鍋、山芋納豆、ホタテのバター醤油焼きやタコのニンニクソテーなどを野菜と一緒に摂ることがおススメ。豚肉とネギの炒め物では、豚肉に含まれるビタミンB1の働きが、ネギ類の成分アリシンによってパワーアップするそうだ。

 「鍋物はさまざまな食材が摂れるのでこの時期はおススメです。会話や味を楽しみながらゆっくり飲んで食べる。そうすることで、暴飲暴食は防げると思います」(西崎副院長)

 最近の研究で「百薬の長」を実証するデータも続々と報告されている酒。適量適酒、酒の肴を選びながら肝機能をしっかりガードしよう。

【適量でがん死減少!?】

 厚労省研究班が昨年発表した酒に関する疫学調査によると、適度な飲酒は急性心筋梗塞の予防につながるという。他にも「毎日1合未満の日本酒を飲む人は、ときどき飲む人に比べて脳梗塞発症が約4割少ない」「2日に1合から毎日1合程度飲酒する人は、全く飲まない人や多量飲酒の人よりも総死亡やがん死亡が少ない」なども明らかになっている。

ZAKZAK 2009/01/07

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