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修学旅行気分?「派遣村ご一行様」観光バス旅館転々…

スーツ姿で炊き出しに並ぶ人も

 「派遣村ご一行様」というステッカーを張った観光バスが東京都内を走り回っている。雇用先から突然クビを切られた派遣社員の受け皿として昨年末、東京・日比谷公園などに派遣村が“開村”したが、公園に滞在できたのは年末年始期間のみ。その後、200人近い“村民”たちは公共の宿泊施設や民間の旅館などを観光バスで転々としている。「ご一行様」の漂流はいつまで続くのか−。

 昨年12月31日から日比谷公園と厚生労働省の講堂に設けられた派遣村には最大で約500人が入村した。その滞在期限は今年1月5日に切れたが、約300人は住居が見つからず、その移動手段として用意されたのが55人乗り大型観光バス7台だった。前日に派遣村事務局の依頼を受けた旅行代理店のJTBが、関東で最大の保有台数を誇る「東都観光バス」に手配したという。

 愛知県から上京してきた元派遣社員の男性(45)は「バスには『派遣村ご一行様』と記されていたので、信号待ちのたびに通行人からジロジロ見られました」と語る。

 村民たちは都内の公共施設に移動したが、さすがに全員を受け入れられる施設はなく、中央区や練馬区、大田区など4カ所の施設に分散した。

 そこで12日朝までの8日間を過ごした後、さらに宿泊を希望する約170人が「日本青年館」(新宿)に貸し切りバス5台で移動。ここに1泊し、翌13日、約110人が都内の旅館2カ所へバス4台で移動した。

 これまでの移動距離の最長は霞が関から石神井学園用体育館までの約20キロ。それ以外の移動距離はいずれも8−16キロにとどまっている。

 バス代や宿泊料は全国から集まったカンパ(1月12日時点で約4300万円)から捻出されているとみられる。関係者によると、バス1台あたりの代金はいずれも6万円程度で都内の送迎料金としては妥当な金額という。ただし、いずれの移動も電車とバスを利用すれば1人800円以内で済む。大きな荷物を抱える村民もおり一概には判断できないが、観光バスでの移動は決してコストパフォーマンスがいいとは言えない。

 とはいえ、バスで宿泊先を転々としたせいか、前出の男性は「参加者の顔には悲壮感が漂っていたが、同じ立場にいる者同士として修学旅行の延長のような連帯感も芽生えていた」という。

【7割超はホームレスや関係ない人】

 「1月2日までは数人でテント暮らし。プライバシーがないのはストレスになったが、暖を取ることはできたし、漫画や週刊誌、新聞も読めた。ただ、参加者の中には軽装で他人事のようにはしゃいでいる若者やスーツ姿で炊き出しに並んでいる人もいた。大声で『こんなの認めないぞ』とアジっている人もいました」(同)

 事務局関係者によると、「(当初の村民のうち)派遣切りにあった人は25%程度。それ以外はホームレスや関係のない人だった」という。

 村民が現在宿泊している旅館の滞在期限は16日まで。その後、彼らはどこに向かうのか。

ZAKZAK 2009/01/15

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