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命の一本道「なぐすなぢゃ」…大間−函館航路存続訴え

島康子さん(43)

 「函館航路は“海の一本道”。無くなれば陸の孤島になってしまう」。赤字を理由にフェリー会社が撤退を表明した昨秋以降、揺れる本州最北端の青森県大間町で大漁旗を手に存続を訴える。

 まぐろの一本釣りで有名な大間町では、北海道函館市への通院や通学に欠かせない「命の航路」。提案した署名活動のため地元の町内会を駆け回る。インターネットを通じて呼び掛けが広まり、北海道から九州まで2万人以上から寄せられた声は、近く国土交通相あてに提出する。

 思いが届いたのか、航路は行政の支援などで今年末まで約1年間の暫定継続が決定。「でも先を考えると全く安心できない。これはむしろ始まり」と安堵感はない。

 大学入学と同時に上京。就職先はリクルートを選んだ。馬車馬のように働いたが父親の勧めでUターン。豪放磊落(らいらく)な漁師町の人々や新鮮な田舎生活に夢中になった。「都会とあまりに違う毎日が再発見の連続だった」

 地元の町おこし集団「あおぞら組」の組長を務め、こいのぼりならぬ「マグロのぼり」を泳がせるなど個性的な活動で話題をさらう。入港するフェリーに向かって大漁旗を振る「旗振りウエルカム」を実施。「よぐ来たのー」の大間弁での出迎えに、笑顔や涙を見せる乗客の姿がうれしい。

 思い出の詰まった航路を守りたい一心で「なぐすなぢゃTシャツ」の販売も始めた。「多くの人に着てもらうことで、私たちの魂の叫びを全国に広げたい」。同町出身。43歳。

ZAKZAK 2009/01/19

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