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火山オタク捉えた決定的瞬間にメディア殺倒…本人直撃

24時間ストーク、10分毎に激写

 2日未明に小規模の噴火をした浅間山だが、漆黒の夜空が真っ赤に染まる写真を見て、規模以上に噴火の恐ろしさを実感した人は多いのではないか。その決定的瞬間を30以上のメディアに提供した「まえちゃんねっと」は、「火山オタク」を自負する個人の会社だった。浅間山をウオッチして4年以上、投じた費用は1000万円以上−。火山への執念が今回の噴火写真で実を結んだ。

【東大地震研に技術提供】

 マグマの中から噴石が飛ぶ迫力ある画像は、火口から北8キロの地点に設置されたカメラがとらえた。「通常、撮影は10分間隔だが、『火口周辺警報』が出たので1分おきに切り替えていた」と語るのは、「まえちゃんねっと」(千葉市)の前嶋美紀(よしのり)代表(46)。同社は前嶋さんの個人事業で、主にソフトウエア開発などを行っている。

 「小さいころから火山オタクだった」という前嶋さんは、通常のライブカメラや静止画像に物足りなさを感じていた。そこで、2000年の三宅島噴火を機に24時間自動で火口を撮影してネット上に数十分おきにアップする監視システムを開発。定点撮影した画像をつないでアニメーション化し、生きた火山の動きを再現することに成功した。その高い技術力は東大地震研究所にも注目され、同年8月から三宅島噴火の記録に技術提供している。

 浅間山は04年秋にも噴火し、降灰は周辺の農業にも被害が出るほどだった。この際、前嶋さんは「次の噴火に備えるため、もっとカメラを増やした方がいい」と地元の人や周辺のペンションの協力を得てカメラを設置。以来、10分間隔の定点撮影を続け、ウェブ上で公開している。

 「カメラはCCD(電荷結合素子)搭載の一眼レフ。撮影枚数が多いので3−4カ月で交換が必要になる。夜間だとオートフォーカスでは撮影できないので、マニュアルで動かせるソフトを開発した」(前嶋さん)。そのカメラをオフィスのある千葉市内のマンションから遠隔操作して撮影しているという。

 「お金は、かなりかかっている。これまでに1000万円は超えていると思う」と語る前嶋さん。

 火山観測という「趣味」を極めるために確立した監視・観測システムだが、「07年ごろから商売にも結びついてきた」といい、同システムは国立極地研究所のオーロラ観測や別荘の管理にも応用されている。

 火山観測を本格的に事業化することも可能に思えるが、前嶋さんは「インターネットは広く普及している。遠くのもの(映像)を独り占めにはせず、みんなに提供したい」と、今後も趣味としての自主観測と情報提供を続けていくつもりだという。

ZAKZAK 2009/02/03

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