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アブナイ不妊治療…取り違えの危険性、半数が身近に

 香川県の県立中央病院(高松市)で昨年9月中旬に不妊治療を受けた20代女性が、誤って別の患者の受精卵を移植された疑いがあることが発覚。女性は妊娠したが人工中絶した。専門家は「具体的なガイドラインやマニュアルは病院任せになっている」と指摘。不妊治療を行う施設の半数が取り違えを「身近に感じたことがある」という驚愕のデータも存在し、今回の事故でずさんな実態が明らかになった。

 「なぜ1つの作業に2つの検体が置かれていたのか。原因を詳細に解明する必要がある」と語るのは、不妊治療を行う「蔵本ウイメンズクリニック」(福岡市博多区)の福田貴美子看護師長。

 福田看護師長らが2007年12月〜08年1月に不妊治療を行う114施設へアンケートしたところ、患者取り違えや複数の精子混合といった事故を「身近に感じたことがある」と答えた施設は49%にも上った。

 今回の事故と同様に受精卵の取り違え以外にも胚の紛失、複数の精子の混合、精子保管時の名前の誤記入などが報告された。いずれも女性が妊娠する直前に施設側が気付き、事故は回避された。

 「今回の事故は、作業台にシャーレ(容器)が2つあったが、必ず1つの作業に1つだけが原則。ふたに名前が書かれてはいたが、容器にも書く必要があったのではないか」と福田看護師長は指摘する。

 不妊治療施設は全国で約600に上るが、取り違え防止の対策についてはそれぞれの施設が自主的に行うのみ。福田看護師長らの調査では取り違え防止・対応マニュアルを整備していない施設が76%にも上った。

 福田看護師長は「厚生労働省なり学会なり、公になるところが基本となる指標を示すべきだ」と訴えている。

ZAKZAK 2009/02/20

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