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渋谷50%オフ!マンション価格破壊、ついに一等地へ

麻生自宅近く

 マンションの価格破壊の波が、高級住宅街にも押し寄せてきた。麻生太郎首相の自宅があることで知られる東京都渋谷区神山町のデザイナーズマンションが、「当初価格の50%オフ」で売りに出され、大きな反響を呼んでいるのだ。「値引きとは無縁」(アナリスト)といわれた都心の一等地にこのような物件が登場してきたことは、“買い時の本格到来”を告げているのだろうか。

【売り主「市況考慮すると止むを得ない」】

 東京メトロ千代田線の代々木公園駅から、左手に代々木公園を眺めながら3分ほど歩いたところに渋谷区神山町はある。都内有数の高級住宅街として知られ、麻生首相宅のほか、ニュージーランド、モンゴル大使館などもある。その閑静なたたずまいからドラマのロケ地としても有名だ。

 このエリアのマンションの相場は1坪(約3.3平方メートル)当たり320万〜700万円台。「70平方メートル以上の物件を購入しようとしたら“億”は必要」(不動産関係者)という。

 ところがここにきて、そんな相場を吹き飛ばすような物件が現れ、反響を呼んでいる。

 不動産会社BOOCS(同区)が売り主となっている「ecuty神山町」がそれ。スーパーゼネコンの一角、大林組が施工し、2007年7月に完成した3階建て低層構造のデザイナーズマンションだ。

 販促用のチラシをみると、「当初価格の50%OFF」というキャッチコピーが躍っている。販売戸数は42戸。そのなかで目を引いたのが、販売価格が1700万円の南向き1ルーム(26.77平方メートル)。1坪当たりの価格は約210万円と、周辺の相場と比べてかなり安い。

 このほか、5910万円の東向き1LDK(60.76平方メートル)は1坪当たり約321万円と値ごろ感がある。“億ション”になって当たり前の1LDK(77.76平方メートル)は9940万円で、1坪当たり約423万円に抑えられていた。

 これらは周辺の同クラスのマンションと比べても、「ほぼ半額の水準」(不動産関係者)になっているという。

 売り主のBOOCSは夕刊フジの取材に対し、「現在の不動産市況を考慮すると、このくらいの価格に設定せざるを得なかった」と明かしたうえで、その効果については「手応えはいい」と話している。

 都心の一等地で起きたマンションの価格破壊。その兆候は神山町以外でもみられるようだ。不動産コンサルタントが次のように明かす。

【「当分は価格調整」買い時到来か】

 「東京メトロ東西線の神楽坂駅などを最寄りとする東京都新宿区の神楽坂エリアでは5000万円弱の2LDK(約44平方メートル)の新築マンションが15%近く下落し、4200万円台で登場した。これは旧財閥系不動産会社が開発した案件で信用性が高く、価格が落ちづらいはずだが、すでにこれだけ低くなっている。交渉次第で20%以上の値引きも可能だろう」

 また、東京・日本橋エリアにあるデザイナーズマンションも価格下落が激しい。築4年の中古物件だが、日本橋という人気スポットだけに、2LDK(約65平メートル)の物件が昨年1月、5300万円台で取引されていた。ところが今年1月、同じ間取りでその物件より階が上の好物件が4300万円台で登場。実に1000万円もダウンしたことになる。

 こうした価格破壊は今後も進んでいくのか。先の不動産コンサルタントはこう指摘する。

 「関東に限らず大阪、神戸などの近畿圏、さらに名古屋、福岡、札幌など全国の高級住宅街で、需給悪化による価格調整が進んでいる。渋谷区神山町の半額マンションは掘り出し物といえるが、価格調整は当分続きそうで、高級住宅街でも従来の相場から大きく下落した物件が複数出てくる可能性はある」

ZAKZAK 2009/03/06

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