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荷が重すぎた漆間副長官…与党内からも「辞任」の声

週2回の次官会議も仕切れず

 「自民党議員に波及する可能性はない」−。西松建設事件をめぐる発言で、大失態を犯した警察庁出身の漆間巌官房副長官(63)。9日の釈明会見では自発的辞任を否定したが、野党ばかりか政府・与党内からも「自ら辞めるべきだ」との声が噴出している。いったい、なぜなのか?

 「特定の政党のことを述べた記憶はない。(報道との差異は)記者の記憶と私の記憶、どちらが正しいかということだ。(進退は)任命権者に従う」

 9日、首相官邸で記者会見した漆間氏はこう釈明し、自発的な辞任を否定した。

 麻生太郎首相も同日、「(河村建夫)官房長官から厳重注意した。それ以上の処分を考えているわけではない」と述べ、現状では更迭する考えはないことを明らかにした。

 ただ、政府・与党内には「一刻も早く辞めろ」という声が噴出している。

 自民党の中谷元・元防衛庁長官は同日夜、都内のホテルであいさつし、「国会の予算審議に障害になるような人にはお辞めいただいて、1日も早く予算を成立させないといけない」と要求。

 自民党幹部も「歴代最低の官房副長官といってもいい。これを機会に辞めてもらうべき」と憤り、その理由についてこう語る。

 「麻生首相は官邸の情報管理強化を漆間氏に期待していたと思うが、まるで実績をあげていない。ただ、何より問題なのは、本来の仕事である週2回の事務次官等会議を仕切れず、各省庁の官僚が好き放題やっていることだ。これでは、どんな政権でももたない」

 漆間氏は、出身は大分県としているものの、警視庁警察官の子として東京で生まれ育ち、兄も警察官僚という警察一家。趣味はピアノ演奏で、「ショパンは玄人はだしで、演奏を聴いた人も多い」(警察庁関係者)という。

 東大法学部卒業後、1969年に警察庁入庁。主に外事畑を歩き、2004年8月から07年8月まで警察庁長官を務めた。退官後は財団法人交通事故総合分析センター理事長に天下り、08年9月に麻生内閣発足とともに官房副長官に起用された。

 警察庁からは実に32年ぶりの起用だが、自民党中堅議員は「漆間氏は安倍晋三元首相のかけ声のもと、北朝鮮による拉致問題を扱ってきた。警察庁長官になれたのも、3年の“長期政権”を築けたのも安倍氏がバックにいたからだ。官房副長官就任も、麻生首相の盟友である安倍氏が強く求めたといわれている。だから、首相としても簡単に漆間氏を切れないのだろう」と話す。

 かつては「スーパー官僚」「影の総理」とまで言われた官僚トップが就任してきた官房副長官職だけに、荷が重すぎたということか。

ZAKZAK 2009/03/10

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