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夏のボーナス最悪の40万割れ…統計開始後初めて

「冬には減少幅縮小」との声もあるが…

 民間企業のこの夏のボーナスが、統計がある1990年以降では初めて40万円の大台を割り込む見通しとなった。住宅ローンなどの支払いやクレジットカードの決済などでボーナスをあてにしているサラリーマンには、例年になく“厳しい夏”となりそうだ。

 野村証券金融経済研究所が2日までに発表した推計によると、1人当たりのボーナス平均支給額は前年夏に比べ3.0%減の39万3886円で、夏としては3年連続の減少となる見通し。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの予測でも、平均支給額は8.9%減の37万円となっている。

 予測はいずれも厚生労働省の毎月勤労統計をもとに試算したもので、従業員5人以上の事業所を対象にしている。

 業績連動型のボーナスを導入する企業が増えているなか、多くの企業が大幅な業績悪化に陥っていることが支給額に響くとみられる。

 今春闘では、トヨタ自動車の年間一時金(夏冬のボーナスの総額)が昨年の253万円から186万円に、日立製作所が昨年の147万7910円から126万6720円など大幅減となる大企業が相次いでいる。

 賃金でも、ベースアップ(ベア)をゼロ回答にした企業が大半で、ソニー、東芝、日立などでは定期昇給も一定期間凍結する見通しだ。

 ボーナスの先行きについて、野村証券金融経済研究所の小清水直和エコノミストは「企業業績は下げ止まる兆しもあり、今年冬のボーナスからは減少幅が縮小する可能性が高い」とみている。

 ただ、中小を含めた企業全体の業績が急回復するかどうかは不透明な部分も多い。

 明治大政治経済学部教授の高木勝氏は「企業側としては、大幅減益や赤字なのでボーナスを減らすのはやむを得ない、という理屈だろうが、サラリーマンの収入が下がれば結局は個人消費も伸び悩み、企業業績がさらに落ち込む」と指摘。

 この悪循環を断ち切る処方せんとして、「企業はこれまでため込んだ内部留保をはき出し、ボーナスの減らし方をマイルドにすべきだ。政府も一部の金持ち優遇にすぎない贈与税の減税より、すべてのサラリーマンに恩恵がある定率減税を復活させた方がいい」(高木氏)と提言する。

ZAKZAK 2009/04/02

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