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“敵”は室内にアリ…スギ去る花粉症の落とし穴

安心するのはまだ早い!

スギ花粉(クリックで拡大)

 花粉症もそろそろ下火、と思っていたら要注意。花粉第2波「ヒノキ」の来襲が始まっているのだ。関西では昨年比10−20倍の予想地域も。まだまだ対策の手を緩めるわけにはいかないぞ。

 飛散量は昨年に比べて関東東部や東北は同等、関東西部は1.5倍、西日本では2−3倍。そんな環境省予測でスタートした今期の花粉症シーズン。スギ花粉がメーンの東日本では今後は飛散量が減り、症状も軽くなる。が、薬を手放すのはまだ早い。

 「シーズン中、昼間30分窓を開けておくと約20万個の花粉が家の中に侵入するといわれる。たとえ飛散が止んでも、まだ身の周りにたくさん花粉が落ちていることを忘れずに」と忠告するのは、大阪歯科大学・耳鼻咽喉科の久保伸夫准教授。

 睡眠中や朝起きてから症状が強く出るようなら、室内に残留の可能性あり。対策の重点を室内にシフト。こまめな拭き取り、除去スプレーなど使った入念な掃除が大切だ。

 一方、関西はヒノキがメーンなのでこれからが飛散のピーク。しかも今年は最悪である。というのも西日本を中心に昭和40年代以降に植林された多くのヒノキが雄花をつけるまでに成長したからだ。阪神大震災のあった95年に次ぐ大量飛散を懸念する久保准教授は、「いままでスギ花粉に隠れていたが、今年はヒノキ花粉対策の重要性を痛感する最初のシーズンになるのでは」と指摘する。

 スギ花粉症の6−7割の人はヒノキに対しても反応する。が、今のところヒノキ単独の花粉症は報告されていない。実際のところヒノキ花粉に対する研究は、遅れているのが現状。このまま西のヒノキ飛散が増大すると、さらに被害が全国的に拡大すること間違いない。

【中国からの“暴れん坊”】

 そしてもうひとつやっかいなのが年々ひどくなる中国からの黄砂の飛来。とくに今年は偏西風の南下が影響し、大量に飛んできているという。

 「中国は石炭を燃やしているので、酸性雨の原因になる硫化物などの汚染物質が付着して飛んでくる。花粉症状を増幅させ長引かせるだけでなく、黄砂自体が呼吸器系に炎症を引き起こす」

 花粉の大きさは約30ミクロンだが、黄砂は平均5−10ミクロンほど。それ以下の黄砂はマスクでの防御は難しいが、しないよりはマシ。隙間のない立体型のウイルス用不織布マスクで対応しよう。

 「この時期、症状が出る人は室内のスギ花粉かヒノキ花粉が原因。薬の服用は少なくとも4月中旬までは飲み続けるべきです」と久保准教授。

 他国にない日本特有の季節病。気を引き締めて、しばしの辛抱だ。

ZAKZAK 2009/04/07

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