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消費者金融へ借金…三菱UFJ証券社員の手口と人物像

システム畑一筋のエリート

 約150万件もの顧客情報を持ち出し、会社をクビになった三菱UFJ証券の元部長代理(44)。システム畑一筋のエリート社員は、消費者金融への借金を返すため不正に手を染め、すべてを失ってしまった。業界関係者は「(金銭面で)派手な営業部門の同僚をみて背伸びした生活を送り、つまずいてしまったのかもしれない」と思いはかった。

 同社によると、元部長代理は今年2月4日、同社が保有するすべての個人口座(148万6651人分)の情報をCDに記録して自宅に持ち帰った。そのうち約4万9000人分の情報を名簿業者3社に計32万8000円で売却した。

 当初はすべての情報を売却しようとしたが、業者から「最近口座を開設した新しい顧客情報でないと価値がない」と言われたことから、昨年10月3日から今年1月23日までに口座を開設した約4万9000人分を抽出し売却した。

 また、持ち出した情報を業者に持ち込む際は、「株式投資者のリストがある」などと売り込み、三菱UFJ証券の名前は一切出さなかったというから、ヤバいことをしているとの認識はあったようだ。

 ただ、システム畑一筋に歩んできたことから、個人情報の価値については疎かったという。

 顧客情報には、氏名や住所、年収区分、勤務先などが含まれていた。

 元部長代理はシステム会社2社をへて、1990年に三菱UFJ証券の前身の旧ユニバーサル証券に入社。システム畑でキャリアを積み、社員のコンピュータープログラミングを指導する立場まで出世した。顧客情報にアクセスできるのは元部長代理を含めて社内でもわずか8人だけだったという。

 三菱UFJ証券では3月中旬以降、顧客から最近届け出た連絡先に業者の勧誘が入るとの問い合わせが相次いだため、社内調査を実施。4月に入り、部長代理が名乗り出てきたため、同8日付で懲戒解雇した。

 部長代理は社内調査に対し、「(情報を売って得た約33万円は)飲食などで膨らんだ消費者金融への借金返済に充てた」と話しているという。

 借金額は不明だが、業界関係者は「業績連動の営業部門に比べ、元部長代理のいたシステム部門は給料もそれほど高くない。派手な営業部門の同僚をみて、背伸びした生活を送り、つまずいてしまったのかもしれない」と思いはかった。

ZAKZAK 2009/04/09

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