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不整脈治療のエキスパートが4人…横須賀共済病院

ニッポン病院の実力

横須賀共済病院(クリックで拡大)

 脳梗塞のリスクは健康な人と比べて2〜7倍も高く、心不全の原因ともなりうる心房細動。心臓上部の心房が電気的に細かく興奮し、震えるようになるため、心房内の血液がよどみ、血液の塊(血栓)が形成される。それが流れて脳の血管に詰まると脳梗塞を発症。この心房細動の治療として、心臓の電気活動を正常に戻す心筋焼灼術(カテーテル・アブレーション)で、日本トップクラスの実力を誇るのが横須賀共済病院循環器センターだ。

 「かつて心房細動による不整脈の治療は、薬の投与しかありませんでした。しかし、薬はおよそ半数の人にしか効果はありません。その改善をしたかった」と語る同・高橋淳センター長は、仏ボルドー大学で心房細動に対する心筋焼灼術を学び、1998年に日本でこの治療法を初めて行った第一人者である。

 心筋焼灼術は、カテーテル先端についた電極により心房細動を引き起こす原因となる心筋を焼くことで、乱れた電気信号を正常に戻す。心筋細胞の電気信号が乱れるのは一個所にとどまらず、その個所を的確に探し当て、心筋をきちんと焼くには高い技術が求められる。

 「一般的に行われている発作性の心房細動に対する心筋焼灼術は、病院施設にもよりますが、成功率は約6〜7割。私たちは9割以上を実現しています。慢性心房細動も含めて根治を目指しているのです」(高橋センター長)

横須賀共済病院の高橋淳センター長(クリックで拡大)

 高齢化社会とともに不整脈患者は増加中だ。しかし、不整脈は自覚しにくく、脳梗塞や心筋梗塞で倒れて、初めて心房細動が生じていたことがわかるケースも珍しいことではない。そんな不整脈の現状について改善すべく、同センターではインターネットのホームページで病状の説明や、治療法、実績などを積極的に公開。慢性で治りにくい不整脈にも果敢に挑み、独自に有効な治療法を研究し続けている。同時に、高橋センター長は、後輩の指導にも力を注ぎ、現在、同センターの不整脈治療のエキスパートは4人。カテーテル治療室も3つ設置することで、全国から訪れる患者の治療に当たっている。その一方で、狭心症や心筋梗塞などの治療も充実させているという。

 「不整脈も含め循環器疾患全般の治療を行えるようにし、治療の選択肢をたくさん持っていることが、私たち循環器センターの強みといえます」(同)

 地域に根ざした急性期の治療から治療の難しい不整脈までカバー。「循環器疾患は、医師が努力すればするだけ患者が救われる」との信念を持ち、たゆまない努力を続けている。

 【データ】2008年実績

 カテーテルアブレーション総数804例…うち心房細動アブレーション総数616例

  ▽発作性心房細動406例(1回のアブレーションで根治80%、2回のアブレーションで根治90%)

  ▽慢性心房細動210例(1回のアブレーションで根治60%、2回のアブレーションで根治80%)

 病床数 735床

 〔住所〕〒238−8558

 神奈川県横須賀市米が浜通1の16

 TEL046・822・2710

ZAKZAK 2009/04/17

不整脈

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