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民主は爆発寸前も…カード温存、小沢“居座り”戦略

説明せずに続投意欲だけ…

 民主党内で小沢一郎代表への不満が爆発寸前になっている。世論調査の結果を受け、党内では「国民に説明すべき」という続投支持派と、「早く(進退の)判断すべき」という辞任要求派が牽制し合ってきたが、小沢氏はどちらも無視するかのように、説明をせずに続投意欲だけを示しているのだ。以前から「独断専行」イメージが強かったが、一体、何を考えているのか。

 「1人ひとりが厳しい思いをお持ちだと思うが、一番大事なことは党内の結束力を発揮させていくことだ」

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は6日、長野県軽井沢町で開いた「政権交代を実現する会」(鳩山グループ)の研修会で、党内に高まる不満を牽制するように、こう呼びかけた。研修会には小沢氏に近い「一新会」のメンバーも参加したが、小沢氏は欠席した。

 西松建設事件を引きずる小沢氏は最近、会合などで「みなさんの声をしっかりと受け止める」とは話すが、事件に関する説明はせず、「何としても総選挙に勝利し、政権交代を実現する」と、決意を披露するだけだ。

 小沢氏の胸中について、ベテラン議員は「事件が一段落するまでは動けないのでは。先月末、検察首脳会議が開かれたとの情報もあるが、公設秘書は保釈されない。『東京地検特捜部が再び仕掛けてくるかも』と警戒しているのだろう」と推測する。

 「政界の師」である田中角栄元首相と金丸信元自民党副総裁を、ともに特捜部に逮捕された小沢氏にとって、その動向は最大の懸念材料なのか。

 ただ、世論調査の結果は厳しい。共同通信が先月29日に配信した世論調査では、小沢氏の進退について「代表を辞めるべきだ」が65.5%で、「続けてもよい」は28.2%。他の調査でも、同様の傾向が続いている。

 これについて、小沢氏周辺は「代表も世論調査は気にしている。ただ、それ以上に『政権交代をして、抜本的改革を成し遂げる』という執念が強い。そのために、党内外の情勢を分析している」といい、こう解説する。

【党内抗争押さえ込み、甘えた候補者に喝】

 「岡田克也副代表が『ポスト小沢』の最有力だが、郵政総選挙大敗のみそぎが済んでおらず、火中のクリを拾う覚悟は疑問。こうなると、鳩山氏や菅直人代表代行、前原誠司副代表らによる党内抗争に発展しかねず、自民党の思うツボだ」

 「選挙態勢の引き締めもある。2月までは民主党圧勝ムードで、選挙活動が足りない候補も多かった。西松事件で情勢は変わり、余裕はなくなった。悲鳴も聞こえるが甘えは許さない。死に物狂いで走らせる」

 つまり、自らが悪役になりながら、党内分裂を防ぎ、強い危機感で候補者らを引き締める戦略だというのだ。

 ただ、それで有権者や党内の理解が得られるかは別問題だ。

 現に、民主党の蓮舫参院議員は4日、BS番組で「(所属議員がGWで)地元に帰り、いろんな声を受けてくる。連休明けに1つの動きが出てくるかもしれない」と発言。「反小沢」の急先鋒とされる前原氏も先月30日、「われわれが主体的に考えないといけない」と述べ、下克上に踏み切る構えをにじませた。

 こうした動きに対し、小沢氏周辺は「カードは温存している」といい、こう続ける。

 「特捜部とマスコミが『反小沢』『反民主党』のネガティブキャンペーンを展開している以上、いくら代表が説明しても、世論調査で『代表辞任すべき』が10−20%まで減るとは思っていない。重要なのは『政権交代と改革断行』。そのために、最後のカード(=代表辞任)を切ることもあり得る。その判断は代表自身が行う」

ZAKZAK 2009/05/07

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