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新型インフル首都圏に潜伏! 感染確認は時間の問題

キーワードは「渡航歴」「大阪・兵庫」

 大阪府と兵庫県で発生した新型インフルエンザは19日、2府県で新たに感染者が判明し、国内の感染者数は計178人となった。いまのところ関西圏だけの流行に見えるが、「大阪や兵庫の状態が、どの自治体で起こってもおかしくない」と専門家は指摘。すでに首都圏でもひそかに流行している可能性が高まってきた。

 新型インフルの特徴は、感染者の症状が比較的軽く、流行の速度が遅いという点にある。「季節性のインフルエンザと比べて新型インフルの流行の過程は遅い気がする。季節性であれば、1週間程度で一気に広がる」と国立感染症研究所感染症情報センターの岡部信彦センター長は語る。新型と気づかないうちに感染し、水面下でじわじわと広がっているのではないか、というのだ。

 専門家によると、今年4月まではインフルエンザB型が流行していたが、最近、各地で新型インフルと同じA型の増加傾向が見られるという。ただ、2府県以外の多くの病院ではまだ、このA型が季節性のインフルエンザか、新型インフルかの詳しい検査は行われていない。「そのA型の中に、新型インフルが含まれている可能性は十分ある」と専門家はいう。

【関西圏以上に影響は深刻】

 実際、神戸で渡航歴のない高校生の国内感染が発見されたのも、この高校生を診察した開業医が神戸市の環境保健研究所に検体を送ったことで判明した。開業医が「普通のインフルエンザ」と思って検体を提出しなければ発見は遅れていたわけだ。同様に、関東でも新型インフルが発見されないまま広がっていることは大いに考えられる。

 「“疫学リンク”は切れつつある」と専門家は言う。疫学リンクとは、どこで誰から感染したのかを示す経路のようなもの。成田空港で最初の感染が確認された時点では、まだリンクは生きていたが、大阪、兵庫の広がり方を見ると、すでに誰がどこで感染したのか分からない状況になりつつある。

 こうなると、メキシコや米国、カナダと同じく、いつどこで誰が発症してもおかしくない。大阪と人の交流が最も密接な東京、そして首都圏で感染が確認されるのは時間の問題だ。

 「現在、新型インフル検査を実施する際の“キーワード”は『渡航歴』『大阪・兵庫』だが、その基準も完全ではない」(専門家)

 大阪、兵庫では学校の一斉休校やイベント中止などのほか、企業活動にも一部支障が出はじめている。同じことが首都圏にもたらされれば、その影響は関西圏の比ではない。

 今後、政府の行動計画に従って自治体や企業が行動した場合、必要以上に社会機能がマヒしてしまうとの懸念も出ている。舛添要一厚生労働相は18日、「病原性は高くない」として行動計画の見直しを検討する意向を表明したが、これは首都圏での初確認と、その後の混乱を想定した“布石”と言えそうだ。

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ZAKZAK 2009/05/19

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