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衝撃!マイホーム競売6月急増…ローンも残る二重苦

ボーナス減少率最大で…

 住宅ローンを払えなくなり、マイホームを競売で失うサラリーマンらが増えている。特に、今年に入ってからは競売件数が急増。この夏のボーナスは100年に一度の経済危機で大幅ダウンするだけに、ローン返済に行き詰まって家を失う人が激増する「6月危機」が心配されている。

 住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)によると、同機構が2008年度中に競売にかけた案件(住宅)は1万6577件。これは、記録が残る02年度以降で最多。08年度後半のデータ(表)をみると、特に今年に入ってからの急増ぶりが目立つ。

 同支援機構は07年4月に旧住宅金融公庫の事業を引き継ぎ、独立行政法人としてスタート。現在は原則、顧客への直接の融資は行っていないが、旧住宅金融公庫の事業を引き継いでいるため今も国内の住宅ローン残高約180兆円の20%を保有する大口の貸し手だ。

 「住宅金融支援機構の場合、ローンの返済が滞ってから半年ほどで、資金の回収に動くと聞く。ただ、不動産市況の低迷で、担保物件を処理しようにも買い手がなかなか見つからず、裁判所の競売を利用するケースが増えているようだ。これは民間金融機関でも同じような感じだ」(大手銀行の融資担当者)

 その競売は、ローンの借り手にとってデメリットも多い。

 「競売では相場の価格よりも2〜3割ほど安い価格で売却することになり、裁判所を通さずに任意売却した場合より(ローン残高から売却価格を差し引いた)残債務が多くなる。残債務は借り手が自己破産でもしない限り、返済し続けることになる」(同)

 マイホームを失うわ、借金の返済は依然残るわでは、まさに踏んだり蹴ったりである。

 競売案件が急増した背景には、倒産やリストラで職を失った人が増えたほか、月給やボーナスが大幅ダウンしたことがある。

【売却価格が相場以下】

 競売物件の案内サイト「不動産競売格付けセンター981.JP」を監修する住宅評論家、藤山勇司氏はこう明かす。

 「不況で住宅を失う人が増え、競売物件は5月時点で前年同月の1.5倍くらいあるというのが実感だ。首都圏はそれほどでもないが、東北、北陸など地方によっては2倍近く増えているところもある」

 そんな状況で頭をもたげてきたのが、夏のボーナスの大幅ダウンでローン返済に行き詰まり、家を手放さざるを得なくなる人が激増する「6月危機」だ。

 日本経団連の途中集計によると、この夏のボーナスの組合員平均の妥結額(加重平均)は、昨年夏比19.39%減の75万4009円。途中集計では1959年の調査開始以来、最大の減少率となっている。

 第一生命経済研究所の主任エコノミスト、永濱利廣氏は「(夏冬の)ボーナスで住宅ローンを多めに返済するサラリーマンは多い。6月のボーナスの減少がきっかけで、物件を差し押さえられる人がある程度出てくる可能性はある」と指摘。

 さらに、「(08年度の実質)GDP(国内総生産)が前年度比3.5%も減り、今年度も3%減となりそうなことを考えると、給与水準はまだ下がる。一方で計画通りに住宅ローンを返済し続ける必要があるとすると、6月以降も断続的に(マイホームを失う人が)出てくるとみるのが普通」と解説する。

 住宅金融支援機構もローン破綻の急増を憂慮しており、「一時的に返済額を軽減するなどの特例措置を行っているため、(ローン返済に不安を抱えている人は)早めに相談をしてほしい」(広報グループ)と呼びかけている。

住宅金融支援機関の最近の競売
住宅金融支援機関の最近の競売

ZAKZAK 2009/06/04

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